<農業問題・・・有機農産物は「安全」ではない・・・・>

十二湖の紅葉です

<農業問題・・・有機農産物は「安全」ではない・・・・>

 有機農業ってなんですか? 肥料を農薬を使わなければ有機農業なんですか? チョットつかっていれば、それは、有機農業じゃないんですか。また、「有機」にすることによりどんなメリットがあるんですか・・・・・。

 今、世間にあふれている「有機」。私が不知なのか、世の中の概念が曖昧なのか・・・はなはだ疑問を感じる今日この頃である。このような中にあって、国も「有機農産物」の認証を平成12年から始めた。3年間、肥料も農薬も使わなかった農地から収穫した農産物、そのことが証明された場合有機農産物として認証される、という。


 別に有機農産物をどうのこうのというわけではないが、それを作る人、つまり、農家にすれば、それが高く売れるから・・・という動機、それがほとんどなのではないかと思う。その「不純な動機」に本当に真面目に有機農業を営んでいる農家は足をすくわれる。また、消費者も「有機」と表示すれば、安全な食べ物、と勘違いしていることも多いのではないか。


 もともと、有機農業は日本においては戦後高度成長下の「近代農法」に対して、その「アンチ」として、農に対する「哲学」として生まれた


 近代農法というのは、生態系を省みず、土地からの収奪の産物として農畜産物が生成されていった。要するに考え方としては、工業と同一レベルでの考え方であった。要するに、「もうかればよい」という考え方である


 そこから、見たくれ重視、過剰パックなどの弊害が生まれ、それが世界一品質の厳しい日本の農産物、という評価につながった。要するに高く売るためには、消費者から見て「高品質」でなければならない。その競争を日本の農家が市場や量販店の口車に乗り始めた。そして、「世界一高品質」になった。


 しかしながら、食の安全性が言われはじめて、有機農産物が注目し始められた。見たくれ重視の「世界一高品質」から、消費者の嗜好は有機農産物に変化した。しかし、有機農産物は「安全」ではない。これは断言できる。ここで問題になるのが「安全」という定義である。


 例えば、花粉症、リューマチアトピーなどなど、体内の免疫が異常作用して発症する病気。免疫の異常作用がどうして起こるということが、科学的に証明されてきている。わかりやすく言うならば、あまりに「清潔」しすぎて、免疫の機能、白血球の働きを鈍化させているのが原因と・・・・


 有機農産物を産出する農地は当然、肥料、農薬は使っていない。故に、ミネラルや有益な微生物、また、有害なウイルス、病原菌も微量ながらそれぞれ存在している、といわれている。それが、微量に存在するところがいいのである。それによって、抗体が出来、免疫の機能が活性化する・・・・。

 ツベツクリン反応、皆小学校のときやったと思うが、原理はそれと同じである。ツ反が陽性の人は、アトピーになりにくい・・・という報告もある。

 農家も消費者も有機有機で浮かれているが、その有機の「正体」を理解するものは少ない。先ほど、有機農産物は「安全」でない、といった。人体に有害な「毒」をもっているからである。しかしその「毒」によって免疫機能が活性化し、健康を守る。これが、人体の神秘である。


 ちなみに有機農業については1981年に現代評論社からでた「北の農民南の農民」星寛治・山下惣一著の一読を進める。