<農業問題・・・・農政イロイロ・・・>

十二湖、日本キャニオンです

<農業問題・・・・農政イロイロ・・・>
 

「バラマキ」がどうして悪いのか・・・


 今に始まったことではないが、大新聞や農政評論家といわれる奴ら、農業補助金は「バラマキ」だから効果がない、とあらゆるところで吹きまくっている。


 彼らの意図は、小農家を潰して、効率のよい大農家を育てようという意図らしい。大農家を育てるのはいいだろう、そして挙句の果ては株式会社に農地の保有を認めようとすることにつながる。


 ご存知の通り、株式会社というのは「利益」を求める企業体。利益のためには手段を選ばない、といっても言い過ぎではない。



 農地とは何か・・・農地とともに歩んできた農業は、自然とともに環境保全に取り組んできた。地球の温暖化は、環境を犠牲にした「株式会社」の利益万能主義がそれをもたらした。農地から利潤のみを得ようとすれば、自然環境は犠牲となる。


 つまり、株式会社に農地の保有を許すことは、自然環境を犠牲にするということと同義なのである


 具体的に言おう。田圃の畦の草をあなたは何回借りますか? 年3回、それとも4回?
株式会社は何回刈ると思いますか。コストを下げるために、出来るだけ刈らないようにするでしょうね。水路の泥上げ何回しますか・・・余計なことはしませんよね・・・・
 


これに比べて、小農家は何回しますか。大農家よりも少ないといえますか? 変な大農家よりも小農家のほうが真面目ではありませんか。過度の肥料や農薬は小農家の方が少ないのではありませんか。

 環境保全の立場から言ったら、大農家よりも小農家に補助金を集中させたい、とする考えは間違っていますか? 自然環境に対するリスクを誰が一番背負っているか・・・小農家つぶしは、自然環境つぶしではありませんか? よ〜く考えてみてください



<米価と成果主義 


米の値段が下がって農家が大変だから、急遽、備蓄米として40万トン買い上げると・・・全農が保管している流通在庫を「餌米」として買い上げると・・・・参議院選挙の後遺症で農政問題がにわかに騒ぎ始められた。農村というのは、自民党の票田であった。それが見事ひっくり返った。


 日本の食糧の自給率、39%はこの数字自体異常であるが、その食糧自給率を担うところの農業が瀕死の危機に陥っている。農業の主体である米の価格が下がり続けている。それが、即、政治に反映した。農協も各地で「水田農業危機突破集会」を開き始めた。「先生方」が出席して、相も変らぬ陳情である


 陳情が悪いとは言わない。陳情して成果が出たらそれを評価しよう。指導者として認めよう。しかし。成果が見えなかったら、責任を取ろう。成果主義が農協に導入し始めたが、自らの成果に責任と取った経営者は見たことがない。