<今、職場では・・・面談・・・・>

北海道の紅葉です(支笏湖にて)

<今、職場では・・・面談・・・・>



 私が今、不良債権の回収担当をしていることは何度か伝えた。その回収方法のひとつとして、「面談」というのがある。日時を指定して、いわゆる「債務者」とその連帯保証人を呼びつけるのである。


計画通りの返済をしているものは正常債権といわれる。呼びつけるのは、その正常債権者ではなく、特に注意しなければならない債権である。


 債権は5種類に分類される。正常債権、要注意債権、破綻懸念債権、実質破綻債権、破綻債権である。我々が扱うのは破綻懸念債権以上である


 まず、日時を指定した通知書を発送する。通常はその指定された日時場所に来るのだが、こない場合も多々ある。だから、通知書の最後の行には、「来ない場合は、法的手段をとります」と明記する


だから、ほとんどくるのだが、こない場合は、その通り、内容証明郵便を発送して、裁判所に「支払督促」を出すことになる。


 
自己破産してくれればいいんだが、債務者にとっては、借金するとき、連帯保証人には「絶対迷惑をかけない」といっている手前、自己破産は迷惑をかけることになるからである。


だから、無理にも債務者に裁判等で判決(「債務名義」という)をとってから、その上で、連帯保証人に支払を督促する。銀行なんかこんな面倒なことはしない。いきなり、支払能力のある連帯保証人に請求する。意義を申し立てれば、後は裁判となる。


 今回の債務者も目に涙を溜めていた。農協にも連帯保証人にもそして家族にも迷惑をかけたと・・・・こちらは仕事であるから、事務的に作業を進める。


保証人は別に呼んで話をするが、保証人からは、とにかく主債務者からとれ、というだろう。怒鳴られるのも仕事のひとつ覚悟はしているのだが・・・・