<今、職場では・・・送別会・・・>

登別温泉での紅葉です

<今、職場では・・・送別会・・・>

一句   送別会 お世話になりました バカヤロー
二句   またひとつ 季節はずれの 送別会
 川柳を作ってみた。一句目は私が作った川柳、二句目はなんかから持ってきたもの・・・


10月末で仲間がまた一人辞めた。昨年の今頃は、経済部門で私の部下であった35歳の独身男性である。私の異動とともに彼も給油所長に異動した。しかし、給油所長といっても正職員は彼だけ、他の5名は皆パートである。彼にかけられた負担は相当のものであった。上からと下からの「挟み撃ち」にあって馬鹿馬鹿しくなった。


 それに、わがJA特有の「成果給」によって月給が4万円近く下がった。それが、6月の給与で4月から遡って差し引かれたものであるからたまったものではなかった。先日の送別会では、「農協そのものは嫌いではないが、今の農協には嫌気が差した・・・」と明言していた。それとともに、酔った勢いで、上司の姿勢や経営者のスタンス等まくし立てた。



 どうして、そんなに下がったのか?
 最初に、経済部門は特に肥料農薬などの生産資材は、供給高いわゆる売り上げが伸びる部門ではない、それを5%の売り上げ増の経営計画をつくった。つまり、前年と同じ売り上げでは、評価は「C」となる。実際には前年度を下回ったから、「D」に近いものだったに違いない。 



それに、かれは共済をやらなかった。通常、共済を全くやらなければ(実績を上げなければ)それだけで、「D」評価である。つまり、彼は間違いなく最も下位ランクの「D」である


 逆に、共済を200%やっていれば、他の評価が「D」でもトータルではBとなる。つまり、共済だけやっていれば、給与は上がっていく、という仕組みになっている。こんなことおかしい、といっても今の経営者は聞く耳を持たない。


共済だけが収益部門だからで、解約や満期が多くて、保有高が減ってきても、全共連の新契約目標をクリアすれば、相当額の「報奨金」が単協には入ってくる。 


能無しの経営者は、それを目当てとして、職員の尻叩きに精を出す。それが、前述の「共済評価」に繋がっているのである。

 彼の気持ちは送別会参加者が皆知っている。彼のやめるという話は、4月頃からあった。それをみんなの説得で、ここまで伸ばさせたのだが、それも限界であった。彼の家族が一番困っていた、と誰かが言っていた。思いとどまるように説得してほしい、と彼の父から直接頼まれた人もいた。

 当然、職場での送別会を彼は拒否した。先日の労組としての送別会では、彼は相当酔っていた。彼の「無念」はみんなに伝わった