<今、職場では・・・・「同窓会」・・・・>

秋の野菊です

<今、職場では・・・・「同窓会」・・・・> 


二年前、私は給油所の所長をしていた。一年しかいなかったが、二ヶ月に一度みんなで食い放題、飲み放題の店で懇親を深めた。「あの頃はよかった・・・」という未だにそこの給油所にいるY君の呼びかけで、当時のスタッフが全員集まった。集まったといっても6人であるが・・・・


 その6人の構成は、独身の男性が3人、40代の女性が2人、そして、50代の私である。まずは、再開を祝して乾杯。その後、一人一人の現況報告。家族のこと、彼女のこと。息子のこと。娘のこと・・・・話は盛り上がった。


 この席で私は労組のPRを予定していた。呼びかけ人のY君以外は、契約職員とかパートの職員で今流に言うならば、ワーキングプアである。そのワーキングプアから抜け出すために労組で頑張ろうと訴えた。しかし、反応はイマイチ・・・・


 契約職員の話をした。この契約職員というのは給与表が別で、本当に安い給与になっている。パートの最高時給が850円だから、それよりも低い実態となっている。


だから、契約職員になると、給与が下がったから、「辞める」と言う人も出てくる。実際に9月末でそれを理由に辞めた人がいる。続いて、ここの仕事の話。上司の悪口がどんどん出てくる。人を褒める話はない



 法的にいえば、パートも契約職員も毎年同じ雇用契約を交わしているが、労基法でいうところの「期限を定めない雇用契約」に該当する。これは経営者もわかっているのであるが、訴訟で争うほどの「奇特な人」は出てこない。


 あ〜っというまに、二時間終了。飲んで、食って、騒いで、久しぶりにぎわった。みんなからの話によると、酒を飲んで本音議論するということが、なくなった。給油所では私が移動してから、一度もみんなで飲む機会がないとのこと。
 
 みんな、腹に溜めているものはいっぱいあった。それをそれぞれ吐き出して、そういう場と言うものがなくなった・・・。一人一人が何を思って、何を考えて・・・・とそれが理解できる職場こそ、本当に働き甲斐がある職場と言えるんでは・・・・