<今、職場では・・・またもや二人の中途退職・・・>

赤倉沢風景

<今、職場では・・・またもや二人の中途退職・・・>


 9月末でまたもや二人の中途退職が出そうだ。「出そうだ」というのは、そのうちの一人の退職届が不備で総務課長から書き直しのため戻されたということからである。しかしながら、退職の決意は固いらしい。



 その退職届の書き直しを命じられたY君は昨年の今頃は私の部下であった


30代前半の独身で購買畑が長かった。それが給油所長として異動したのであるが、そこの給油所というのが大変なところ。職員が定着しない、ベテランはいない、本人も給油所は初めてで何がなんだかわからないで、在庫は合わない、未収金は増えるわ、その責任をみな押し付けられ、馬鹿馬鹿しくなったという。そして成果給の給与は3万円も下げられ・・・



 彼は、仕事も出来たし、周りの信望もあった。そんな彼をそこまで追い詰めたのは、現在の仕事のシステム、そして、無能な上司と経営者・・・・としか言いようがない。



 そして、もう一人が20代前半のS君。職場はY君と同じ。Y君の部下である。彼はこの4月に内部登用の面接を受けてフルパートから契約職員になった。しかし、契約職員になったとたん、仕事はきつくなり、そして、給与は下がった・・・・。



 どういうことかというと、契約職員は月給12万円チョット。フルパートのときは、月22日稼動で、時給800円。一日8時間としたら、13〜14万はいく。契約職員は、完全月給制で退職金が年7万円つくが実収入は退職金を計算してもフルパートのほうが多い。


長期的にその損得を計算したら、契約職員は正職員の登用もあることから契約職員の方がいいのだが、彼は手取り金額減じられたことに目がいった。農協で長くいるつもりはない、仕事にも不満がある・・・そんな彼は職を辞した。



 実は、契約職員としての彼の基本給は、関係者の話では直近の手取額等を参考に常務の一存で決められた、という。この常務、職員の給与とか手当などについては、キツイ査定をするといわれている。


通常は総務課長等が起案して、部長、常務と上がっていくのが普通であるが、職員の給与関係の格付けはすべて自分でやっているという。彼の恣意が入ってくる可能性もないわけではない。正常ではない。


 また、二人が辞めた。この正常でない状況を経営者はどう認識しているだろうか。そう認識するだけの状況判断が出来るだろうか・・・そんな経営者であって欲しいのだが・・・