<山登り・・・秋田駒・・・>

ヤマハハコです

<山登り・・・秋田駒・・・>



 お盆休みを利用して、秋田駒ケ岳へ登った。ご存知の方はご存知でしょうけど、1600メートル級のわりには、展望が最高(田沢湖が一望・・それだけではないが・・・)であることと、高山植物の大群落、その季節によって植生が変わって、高山植物もまた変わる・・・県外の方は大変だけれど、県内やその近郊の方は是が非でも登るべき!!!!



 というわけで、その報告である。
 今年は6月の下旬にも登ったのであるが、そのときは天気が悪く視界は最低であったため、今回は晴天の日を狙った。
 8月14日はまさに晴天。8合目まではシャトルバスで往復で1200円の切符を買った。いわゆる「マイカー規制」が行なわれ、自然保護のため自家用車は8合目の駐車場までは登れない。

 今回は、なんと言っても「ミヤマリンドウ」と「ハクサンフウロ」が目的であった。ミヤマリンドウは8月の草原、湿地の主役である。そのムラサキの可憐さは憧れの的と言っても言い過ぎではないだろう。


それに尾根伝いの草原に咲くハクサンフウロ秋田駒では通称「馬の背」の瓦礫地帯に咲く。ピンクの花びらに赤いスジがとおっていて、これも最高なのである。


 今回は、これともうひとつ別の目的があった。初めての登山コースを試すことであった。私は、すでに秋田駒へは20年を超え、ほぼ熟知していると自負していたが、まだ通ったことのないコースがあった、とつい最近わかった。


秋田駒を8合目から登りはじめれば、すぐ左手に硫黄鉱山の後がある。そこを登るのが「赤倉沢コース」といって、いわゆる「旧道」なのだそうだ。だから、登山道としては整備されてはいないが、登れないわけではない、という情報がはいった。


 そうだとしたら、なんとしても登らない訳には行かない。これが私の性格である。しかし、登りは他の高山植物も見たいので、通常のコースで下りをその「赤倉沢コース」を試そうとした。


 とりあえず、登山開始。最初の花は「ヤマハハコ」である。通称「母子草」とも言われ、それが高山植物化したものが「ヤマハハコ」だといわれている。白いおしろいをつけたような花びらは、8月になると登山道周辺を覆ってくる。希少価値はないのだが、このはなを登山道の最初の地点で見ると「8月か・・・」という気持ちになる。


 その次に出てくるのが、「ハクサントリカブトである。青紫の2メートルくらいの高さになる。その先に花をつける。名前でもわかるように「猛毒」持っているとのこと。根を引っこ抜いてそれを煮て凝縮したものが猛毒と聞いたことがある。

 
 その真偽はわからないが、いづれにしても毒をもつことには違いない。それにしても綺麗である。前にこのはなを霧の中でストロボを焚いて撮ったことがある。霧の中で本当に幻想的な写真になった。会心の写真になった。<続く>