<今日の農作業・・・稲作中間総括1・・・>

盛夏を象徴する花、ノウゼンカヅラであ

<今日の農作業・・・稲作中間総括1・・・>

 
小生の「あきたこまち」は8/4頃穂が出揃った。例年より2〜3日早い。この早いのが豊作につながるかどうかは判断できない。


通常、早く穂が出るというのは、水稲の生理として早く子孫を残したいという「本能」がそうさせることが多く、それは「不出来な稲」に多い。出来ている稲だと十分光合成をし終えた後に穂が出るといわれている。


 そんなことで、稲作も後半にさしかかった。不十分な稲作でしかなかった。その総括をして見たい。



 まず、最初に言えるのは、昨年からの課題である、雑草との闘いである。「秋耕起」もした。除草剤もまんべんなく散布した。それでも、「完敗」である。クログワイがすごい。昨年よりも拡大した。バサクラン、実際は「クリンチャーバス」(バサクランとヒエの特効薬であるクリンチャーとの混合剤)を散布した。



成分が各々が20%なのでバサクラン単剤の場合は成分で40%であるから、実質濃度が半分ということになる。そのため、200?タンクに500CC2本であったのを3本入れた。それでも確かにクログワイは赤くなって枯れたが、根元までは枯れなかった。おまけに、「シズイ」、これも多年草の雑草であるが、これもびっくりするだけ増えた。



 正直言って、もう、お手上げ・・・・という状態だ。しかしながら、稲がその雑草に負けないで伸びてくれたので、私の力量は雑草に負けたが、稲は負けなかった・・・・ということになるか・・・・それだけが、慰めか・・・(泣)


 では、来年はどうするか・・・・ということである。今検討中であるが、すべて「転作」という方法がある。現在、大潟村八郎潟干拓で配分された田圃)の50aを減反している。大豆の作付け請負グループに作業を全面的に委託している。


それで、「転作奨励金」として10アール当たり4万円をもらうことにして契約してある。つまり、私には作業などに全然かまわないで、4万円の収入である。但し、大豆等作物収入ははすべて作付け者のものとなるが。


私にしてみれば、水稲を作付けしても今の米価だったら10a当り4万円も所得としては残らない。あきたこまち600キロ収穫したところで、12万円。それから経費が10万くらいかかる。それを考えればこれほど有利なシステムはない。 (実を言うとこのシステムは20年前私が「地域営農加算」時代に発案したシステムなのであるが、今になってはどうでもよい・・・)


 転作をすれば、そこは「畑地」となって水田で生える雑草は生えない。水がないからである。2年もすれば、あの憎きクログワイも、シズイも根茎が死滅する・・・・と予想する。どうであろうか。


 しかし、これには課題がある。大きなハードルが待ち勝ち構えている。第一が爺さん婆さんである。この全面転作に「ウン」というかである。通常なら「ウン」とは言わない。田圃が荒れるからである。



 確かに荒れる。しかし、それを覚悟の上である。次にこれも爺さん婆さんであるが、「自らの飯米を買って食わなければならない」ということである。全面転作であるから、稲作はしない。つまり、米は作らない。親戚などにも収穫した米を送ることは出来ない、ということになる。 このハードルは結構高い・・・今から、作戦を考えておかなくては・・・・


<つづく>