<今、職場では・・・異議申し立て、その3>

国道101号線の海岸風景です

<今、職場では・・・異議申し立て、その3>
 

「常務、この計算方式は違っているよ」「年間3回も異動して、その部署の業務の個人目標が在籍月数で割られていない。すべて、12ヶ月で割られている」


 「どれどれ・・・・」「う〜ん」と唸った。そしたら、顔を真っ赤にして、「そうしたら、この当初計画の数字、あまりに低すぎやしないのか・・・」と逆に目標設定の数字にケチをつけてきた。

 
この職員は、年度内に3回も異動した。支店1.5ヶ月、購買8.5ヶ月、本店2.0ヶ月である。その期間の実績を査定しなければならない。査定するには目標がなければならないから、それぞれの部署での年間目標をその在籍月数で割り返さなければならない。


その目標設定の数字は、年度内の移動であるため、実質結果が出てからのそれとなる。だから、めちゃくちゃなのである。それに、異動して、2ヶ月や3ヶ月で実績を上げられるはずがない。それを無理やり、「実績査定」として数字を出すことになるのだから、査定される方はたまったもんではない。



 1.5ヶ月で定期積金を年間3件の目標に対し1件契約した。それを常務は実績として33%と評価したのである。1.5ヶ月で1件の実績ならば、年間に換算したら8件とならなければならない。つまり、266%の実績である。


常務に対して、この実績を評価の間違いを指摘したら、逆に購買の8.5ヶ月いた職場の目標設定についてケチをつけてきた。前述したように、異動が頻繁だから結果が出てからの目標設定となる。


だから、結果の数字より低い目標を設定するのが通常である。それが、おかしい、ということになった。確かにおかしい。しかし、それは目標設定作業上、やむをえないことであるし、今までそれを認めてきた。常務の決裁印もあるのである


職員〜「あなたたちが認めてきたものを、あなたの決裁印があるものを過去に遡って認めないというのか。」

常務〜「おかしいのは訂正しなくてはならない。それでなくては秩序が保てない」

職員〜「当初、認めておいて、結果が出たからって、今更おかしい、ということ自体がおかしい。あなたが認めた決裁印と取り消すというのか」

常務〜「あなた方を信用して、決裁印を押した。しかし、あなた方に裏切られた」

職員〜「管理者の決裁印というのは、その決裁文書が適正化どうかを検証する意味もある。責任を持つということと違うか」

常務〜「おかしいことを是正していくのが私の仕事だ」


メンツがつぶされたと思ったのか、自らの非を認めない。通常は総務課の担当に任せる査定作業なのだが、これに関しては常務がすべて一人での計算をやっている。要するに、「客観性」「公平性」「公開性」どれをとってもこの査定はおかしい。


場合によっては、「不正」の匂いも感じさせる。それに「異議」の申し立て機関もない。再三、再四それを要求しているのだが、「経営の専権事項」である、といって自らの間違いを認めない。それで、頭にきている職員も相当いる。


いづれにしても、こんな査定いつまで続くのか・・・・。なんとかしなくては・・・・