<労組活動・・・農業・農協問題研究所現地検討会3・・・>

hatakeyama10262007-07-14

労組活動・・・農業・農協問題研究所現地検討会3・・・>

 
3人目の報告は、「まごころ会」会長の伊東サダ子さんである。この人の「実績」についてはyahooで「伊東サダ子」と検索すれば50〜60くらいヒットするのでそれでお調べ願いたい。そのまごころ会が運営しているのが「ドラゴンフレッシュセンター」である。


 「ドラゴンフレッシュセンター」ってご存知だろうか秋田県内の方ならマスコミ等で聞いたことがあると思われるのだが、県外の方なら聞いたことがない方のほうが多いだろう。


 簡単に言って、直売所である。今流行の地産地消の直売所である。農家で運営されている直売所では県内でトップの売上げがある。なんと年間2億円・・・。2億円といてもピンと来ない人のほうが多いだろう。当然といえば当然なのだが・・・。


 秋田県八竜町(現三種町)は県内有数の農業の町で特にメロンが有名である。そこの農家が冬期も農業は出来ないかということで「冬期農業」というのを農協の婦人部を中心にはじめた。


要するに無加温のハウス内に耐寒性の野菜を植えて農業収入にしようという試みであった。平成元年、その中心メンバーが「みどり会」を組織して「アスパラ菜」の栽培を県内で最初にはじめた。その「みどり会」の中心人物が伊東サダ子さんであった。



最初は14名で特に農家の若い嫁さんが半数近くを占めて、自分の通帳を作ってそこに販売代金を入金させて、生産意欲をかきたてようとしたものであった


 そんな背景があって、当時の八竜町が国の「農村定住化事業」という国庫補助率50%の事業を導入して直売所を2500万円で建設した。そして、その運営は農協、当時の八竜町農協に「委託」されたのである。


「委託」されたというより、投げ出された、と言うほうが正解かもしれない。私もこのことには間接的にかかわっていた。要するに、その運営見通しは「赤字」だったのであるから・・・。 一人2万円の出資金を募って100名の会員募集を募集したところ、どうしても40名しか集まらないのである


 ところが、平成6年3月にオープンしたら、一年目に7000万円の売上げがあった。安い、そして新鮮、ということで評判になり三年目に一億、そして現在は2億と売上げを伸ばしていった。


そのおかげかどうかわからないが、その近辺には、同様の直売所が現在、7〜8箇所立地している。しかしながら、売上げでは、ドラゴンフレッシュセンターにはかなわない。

 安い、新鮮、そして品質が違う。そして、スーパーの生鮮食品と比べても一味もふた味も違うのである。
 そのことについて、次回報告する。

<写真は秋田駒のイワカガミです>