<労組活動・・・農業・農協問題研究所現地検討会1・・・

秋田駒のミヤマダイコンソウです

<労組活動・・・農業・農協問題研究所現地検討会1・・・>


 「農業・農協問題研究所」ってご存知ですか。ほとんどの人がわからないと思います。要するにJA職員と研究者、協同組合実践者などが集まって、農業農協について研究する機関です。


 その07年度夏期研修が、秋田の,我地元でありました。その報告を数回にわたってアップします。
 最初に「秋田菜の花ネットワーク」の到達点と課題として、「秋田菜の花ネットワーク」の事務局長の鈴木さんより報告がありました。その要旨です。


 この菜の花ネットワークは、菜の花のエネルギーで秋田の農業、農村を元気にしたい、ということと、地産地消で自然循環型社会を創る、ということと、てんぷら油等の廃油からバイオジーゼル(BDF)をつくるという運動です。 


私もはじめて聞くのですが、今はやりのバイオエタノールというはガソリン代替エネルギー、本日の話題のバイオジーゼル(BDF)というのはデーゼルエンジン用の軽油代替エネルギーで双方を混同して覚えていました。バイオジーゼル(BDF)はてんぷら油等の廃油から軽油代替油を作るということで整理しました。


 当初、事務局長の運送会社の社長の企業の社会貢献、ということで3名で始めたのですが、折からの環境ブームにのり、県も積極的に支援したことから、あれよあれよという間に30名以上の会員となり、その出身母体も農家、自治体、建設会社、産廃会社、運送会社、大学教授、などで、いわば、異業種間交流の場となったということです


 菜の花を作付けして、それから搾油し、それを売ったり軽油と混合して代替エネルギーにしたり、それはコスト的にもペイするということです


 現在、80ヘクタール以上の菜の花の作付けられ、BDF製造工場も2箇所つくる予定だということです。また秋田県が7名でそのプロジェクトチームをつくり、家庭からの廃油の回収の窓口を設置とその市町村での回収計画の策定について進めているということです。


それに、BDFの弱点である、冬期の油の「粘度」についての研究が県立大学で予算がつき開始せれたとのことと、鈴木氏の会社である秋田運送との実証研究も3年目で本格化してきたそうです。


 いづれにしても、このプロジェクトがすすめば、農地の耕作放棄地の利用や減反地の新たな活用法が広まるため、農業とも無関係ではありません。注目していきたいと思います。
 私の報告チョット不正確な面もあるため、知っている人は、コメントで付け加えてください。よろしくお願いします。