<今日の農作業・・・「バサクラン」・・・>

秋田駒のイワカガミです

<今日の農作業・・・「バサクラン」・・・>


 バサクランっていう農薬知っていますか? 実際田圃の農作業に携わっている人ならわかると思いますが、関係ない人なら、わからないでしょうネ。


 私にとっては、除草剤の切り札・・・といえる農薬なのです。何故、「切り札」だって?それは、クログワイ、シズエなど多年草を殺すにはこの薬しかないからです。


田圃の雑草の一番の最たるものは、「ヒエ」なのですが、この「ヒエ」を殺す除草剤は、「化学」の進歩で効率のよい農薬がどんどんふえ、その効果が抜群で田圃には生えなくなってきました。


ところが、その代りというか、わが田圃では、多年草が盛りになってきました。多年草というのは、球根みたいな「根茎」が数年にわたり田圃の中で生きながらえながら、それを増やしていくので、その「根茎」を絶滅させなければ、効果がない、ということなのです。私の雑草との闘いの最大の難敵なのです


 この「バサクラン」。これがまた、扱いにくい農薬で、まず、水を落とさなければ、効果が薄い。天気がよくなくても効果が劣る・・・。さらには、単価が高い・・・と来た。


 まず、水を落とすということ。中干の時期なので、6/25から水を落とした。しかし、田圃がぬかるんでいては、田圃の中に入って100倍くらいに薄めた液剤を散布するには、人間が参ってしまう。足がぬからない程度に田圃を硬くしなければ、作業がしづらいのである。しづらいというより、出来ないといった方が正解。


 次に、天気がよくなければ・・・ということ。晴天だと、次の日にも雑草が赤く枯れ始める。それが、目に見えるのだが、曇りだとなかなか効果が見えない。だから、散布日と次の日が晴天になる日を選ぶ。


ところがどっこい、われわれ兼業は土日しか休めない。土日が運良く晴天にならないと・・・薬をタダ捨てることになりかねない。安い薬だと少々損をしても・・・という気にはなるが、500CCの液剤で1本2050円(税抜き)。総額では一万円を楽に超える。


 6/30に一日で、180アールの半分に散布した。7/1も予定していたが、朝早々に、小雨がパラパラ・・・やめた、というか出来なかった。次は、今度の土日。何とか晴天になることを祈らずにはいられない。