<今、職場では・・・携帯電話手当て・・・>

岩木山の山頂です

<今、職場では・・・携帯電話手当て・・・>


 近頃、農協でもコンプライアンスということが、騒がしくなってきた。今に始まったことではないが、いわゆる「法令等順守」ということである。


それには、様々な事例があるが、今一番言われるのは、業務に私物を使うな、ということである。業務に個人の車は使うな。パソコンも個人のノートPCは使用禁止。全員にPCを貸与した。集金カバンも個人のカバンの使用禁止。要するに個人の所有物を業務に使えば、それが「不祥事の温床」になるということである。



 その通りである。労組で今まで、何年となく個人の所有物を業務に使わせないよう要求してきた。それが、ようやく実を結んだ、ということか・・・。
 

 そんなこともあって、携帯電話も業務に使っている現状があるので、使わせないよう、仮に使ったとしてもその分手当てとするよう、要求してきた。一年がかりの要求である。それが、ようやく身を結びそうな気配がしてきた・・・。しかし、相手は簡単にそれを認めるような相手ではない。


 それが的中。最初は、その部門ごとに手当てを設定するか、個人の仕事(職種)ごとにランクを決めてそれによって、手当てを決める、というような形にするようであったが、業務で使用した通話を証明して、請求する、というとんでもない方式を提案してきた。


 わかったようでわからない請求方式である。要するに、携帯の会社から、その月の通話明細をもらって(200円かかる。それも補償するとのこと)その明細の中でどの通話が業務で使った通話か指定し、所定の請求用紙に記入して請求する。ということである。


 労組・・・「こんな面倒くさいことやる必要があるのか」
 経営者・・・「業務で使った分と、私用で使った分を明確に区別する必要がある」
労組・・・「そんなことしたら、面倒くさくてだれも請求しない・・・」
経営者・・・「請求しなければ、はらう必要はない」
労組・・・「それじゃ、個人の携帯を業務に使用せざるを得ない実情になんら変化はない。個人の犠牲の上に業務は成立している、ということじゃないか」
経営者・・・「携帯を業務に使わなければいいんだ・・・」
労組・・・「それじゃ、仕事にならない、仕事をしなくてもいいのか・・・」


こんな具合の議論が続く。馬鹿らしくて議論なんかしていられない。その程度の経営者だということである。現場の職員の声も聞こうとしない、そしてその苦労もわかろうとしない、だだ、口から出るのは「経費削減」だけ。だったら、自分達の高い役員報酬を削れって・・・・。