<山登り・・・岩木山2・・・>

ミヤマキンバイです

<山登り・・・岩木山2・・・>

 このほかにも、イワウメの白い花が綺麗にないている。この花は名前のごとく、岩にへばりついてしている。どういうことかというと、岩の隙間というか、コケの上に咲く花である。地面には咲かない。何故かはわからない。


だから、写真は見下して撮るのではなくて、見上げて撮ることになる。4〜5メートルはあると思われる岩の「中腹」に白い花が5〜6個咲いているのである。その周囲にも・・・。白いから目立つ。これも可憐としか言いようがない。岩木山には4〜5回来ているが、ここでイワウメを見るのははじめてである。

 

最後の急登をのぼる。瓦礫地で大きな岩だらけである。上から、70歳は超えると思われる「夫婦」が降りてくる。爺さんが婆さんに危ないよ、と何回も何回も声をかけながら、この年でこの急坂を上るのは、危ないと思うのだが・・・思わず「危ないよ、気をつけて・・・」と声をかけてしまった


「夫婦」は私を見ながら、ありがとう、と小さな声で、チョット恥ずかしかったが、通常は山で出会えば、皆「こんにちは」と声をかけるのだが・・・岩木山では人が多くて掛け辛い。


 そうこうしているうちに頂上だ。さすがに風が強い。ウインドブレーカーを持ってくくるべきだった。遅れてくる連中はまだ、つかない。早く来い、と叫びたかったが、辞めた。あとでなんと言われるかわからない。口の悪い「おばさん」たちばっかりだから・・・


 みんな登り終えたところで、記念撮影。誰か登山の人に取ってもらおうと思ったが、あいにく誰もいない。こうなったら誰か犠牲にならなければならない。通常は私がいつも犠牲になっている。


私自身、記念写真の中に入らなくてもなんと言うことはない。私には花の写真だけあればいい。そんなことで、「セ〜〜〜ノ」でパチリ。デジカメなのですぐ確認できる。ちゃんと映っている。でも、何のためもう一枚。


 まだ、11時である。下って、ロープウエイのレストハウスで昼飯を取ろうと思って、下ろうとしたが、「飯、食おうぜ」との声がでた。「下ってからでもいいんじゃないか」という私の意見に、「何のためにわざわざ背負ってきたんだよ・・・」と。



そういわれればそうだ。また重いリックをそのままにして、下っては昼弁当に恥をかかせることになる。だけど、私にとっては寒いのである。ほとんど汗をかいていない。それで、風のあまり当たらない岩陰を探して、みんなで昼飯となった。


 いつものことだが、食い切れないのである。漬物や果物などなどどんどん回ってくる。岩の上に座っているから、そんなおかずのおき場所がない。それをもちっぱなしでは、弁当が食えない。



私はおにぎりを3個と鳥のから揚げ、途中のコンビニでかってたのでそれで十分間に合うのであるが、回ってきたものを食わないわけには行かない。いつものことだが、腹いっぱいになる。通常はビールなど誰かが持ってきて、乾杯するのだが、この寒さ、ビールの声は誰もでない。暖かいお茶のほうがよっぽど気が利いている。


 30分くらいの昼食して下る。登りはあんなにピーピーしていたのに、今度は元気である。おしゃべりに花を咲かせて、下るのである。その冗談話がまた楽しい。何の怪我もなく終わった。
<終わり>