<山登り・・・岩木山1・・・>

ミチノクコザクラです

<山登り・・・岩木山1・・・>


 今年初めての山登り。岩木山となった。5月に白神山地の二つ森の上る予定であったが、雨天のため、中止となったいきさつがある。そのため、岩木山は今年になって初めての山登りである。

 岩木山には車で3時間くらい。途中、弘前のアップルロードを通る。私のこのアップルロードが大好きである。農免農道といわれる舗装された道路の両側がりんごの木で10?近く続く。りんごの白い花が咲く頃は最高である。


 岩木山は8合目まで車でいける。そこからロープウエイで10分くらいのってそこから歩きである。だから、実際には30分くらいのノボリで、私達にとっては物足りない。中には2往復してもいい、とからカラクチもでる。

 
登山開始がちょうど10時。総勢10名のグループ登山である。ロープウエイは通常のスキー場にあるそれとほぼ同じ。リュックを背負っているのでチョット座りづらいが・・・風が少し強かったがそれが山らしくて心地よい。


足元は下草が刈り取られていて、そこにハクサンチドリがタンポポとともに咲いている。ハクサンチドリはチョット高い山だったらどこにもある花だが、一応、高山植物の類に入る。

 ロープウエイを降りて、歩き出すとミヤマキンバイ(深山金梅と書く)の大群落。山登りにとっては、このミヤマキンバイも珍しい花ではないが、その黄色さが瓦礫地では一段と目立つ。


そして、あたりを目配せているとお目当ての花が見つかった。なんと全世界でここ岩木山しかない花である。その名は「ミチノクコザクラ」というサクラソウの仲間である。高さは20センチから30センチの紫の花である。通常だとオオサクラソウとかコサクラソウと間違えるのだが・・・これらは高山の瓦礫地には咲かない。


 みんなに先を越されても、デジカメで10数枚取る。これを取るために来たといっても過言ではない。来た甲斐があったということだ。この先は急な瓦礫地での上り、気をつけなければ危ない。


昔は、ここに鎖がしかれ、それを手ずるに登ったものだ。みんなハアハアいっている。いつの間にか一番先頭になってしまった。一番先頭でみんなを見下すのも気持ちがいい。ミチノクコザクラは瓦礫地にも群落を作って咲いている。そして、鮮やかなムラサキだから、目に飛び込んでこずにはいられない。これが、この花の魅力だといえる。(つづく)