<今、職場では・・・「不良債権回収業」4・・・>

hatakeyama10262007-06-07

 <今、職場では・・・「不良債権回収業」4・・・>

 「債権回収業」=「借金取立屋」誰がやっても良いイメージはわかない。ヤクザかそれに類するものの仕事と思われがちである。実際の仕事はそれとはぜんぜん違う。その仕事をする職員が大変である。

 先日、私の同僚がうつ病になった。私より一年先のこの「債権回収業」=「借金取立屋」になった同僚である。別にたいした残業をしたわけではない、が仕事の内容が彼の性格とはマッチしなかった。



組合員と交渉し、ないところから借金を回収する。彼にとっては相当のストレスだったに違いない。特に、彼の同じ集落のいつも親しくしている友人ともいえる人を追い込んでしまった。やさしい、そして几帳面な彼にはすごいストレスだったに違いない。


 最初の症状は、頭が痛い、頭痛がする、だった。それから、吐き気がする、微熱がある、となった。それで、医院に行って点滴を打って何とか凌いでいた。そして、たまに休んだ。そんなことが2ヶ月近く続き、再度医院で点滴をうって、その医者の紹介で、精神科のある総合病院にいった。そしたら、「うつ病」の診断がでた。一ヶ月の自宅療養である


 通常はそんなことで休むなんて・・・といわれ、休むことにはすごいプレッシャーがかかる。彼はそれを敢えて実行した。正解だった。


りは、仕事を休んで遊んでいる、農作業をしている・・・などと「悪口」がさんざん出た。しかし、彼が医者に言われたのは、仕事を忘れて気晴らしをし、のんびりすることが最大の治療だ、ということだった。温泉にも行った。行ったことのない子供の部活の応援にも行った。農作業もいろいろやった。


 そんなことが出来る伏線もあった。我JAではこのところ「うつ病」が流行っている。私の元同僚は、うつ病と診断され、一年近く入院と自宅療養した。今、仕事の復帰しているが、まだ完全ではない。もう一人、これも私の同僚であった職員である。昨年の9月に発病した。しかし、まだ復帰していない。


この二人は仕事が発病に原因だった。こんなことがあったから、休もうと決断できたのである。要するに自分の健康は自分で守るしかないのである。どんな悪口を言われようが、自分の体を犠牲にしてまで、仕事をする必要はない。農協が自分の体を守ってはくれないのである。

 100人いれば100人の個性があって、得手不得手もある。それをうまく使いこなすのが、経営手腕である。そうすれば、収益も安定する。しかし、悲しいかなそれを理解している経営者は少ない・・・。
(続く)