<今、職場では・・・・定年前退職・・・>

hatakeyama10262007-05-22

<今、職場では・・・・定年前退職・・・>
 

何で、辞めるんだ、定年まであと何年もないんじゃないか・・・」
 「辞めたいときが、定年なんだよ! 他にはなんの理由もない」


 合併前からのわたしの大先輩。30年近く一緒に仕事をしてきた。文句言った。議論した。ケンカした。合併前も合併してからも・・・そして、チョット先に辞められた・・・。


 彼は職場結婚であった
。合併前の農協はそれを許した。しかし、合併後は、組合長から再三のプレッシャーをうけ、奥さんは辞めた。いや、辞めさせられた。それをどうして承諾したのか、彼に再三食ってかかった。彼の性格からして、経営者には逆らえなかった。方や私は労組の委員長。こんな不合理な、そして、人権無視の行為が許されるかと・・・。私の力の及ぶところではなかった。


 彼はずっと購買畑。精算購買、農機、生活購買、給油所。そして、一昨年から支店長、そして、退職間際から営農部次長。この営農部次長がミス人事。彼の退職を早めた。

 営農部次長といっても実質は「営農支援課」という今流行の『集落営農』を組織化するための課である


これがまた大変。大変なのはどのの仕事でも同じだが、実際の仕事は夜、集落座談会、そして、酒飲み・・・。典型的な農協の仕事であった。そして、昼間は「暇」。このヒマをどうしてすごすか、悩んだらしい。


仕事は忙しいのも困るが、ヒマなのはもっと困る。そのため、上司の部長から、組合長からもなれない仕事をいろいろ指示されたらしい。上司の部長は彼より、3つ年下。性格的にも全然合わない。



 農協は58歳で役職定年となる。もう一年で、その役職定年だった。一年間、前述の理由で我慢が出来なかったらしい。


 「どうして、もう一年ガマンできなかったんだ・・・」
 「いまさら、がまんしたってどうなるんだ。」
 「新たな仕事は決まったのか?」
 「いや、そのうち、ぶらぶらしながら決めるよ。今度は活発に山登りするから、声をかけてくれよな・・・」

 また、ひとつの時代が終わった。農協という職場もだんだん消えつつある。