<今日の農作業・・・人力散布機・・・>

大潟村の菜の花と満開のサクラ

<「お葬式・・・」はまだ続きますが、ここでチョット一息・・・>

<今日の農作業・・・人力散布機・・・>


 いよいよ農作業の時期に入ってきた。今まではハウス内での育苗関係であったが、4月下旬から田圃の作業となってくる。最初の田圃の作業は、肥料散布。いわゆる「元肥」といわれる基礎肥料を散布するのである。その後、「耕起」「代掻き」「田植」と5月中旬まで続く。


 この肥料散布というのは私にとっては「重労働」となっている。というのは他の農家だと肥料散布機、ブロードキャスターという名の機械作業となるが、私にはその機械はない。


 正確に言えば、この元肥散布というのは、田圃に均一に散布しないと6月ごろに田圃が「縞」になってしまい、収量にも大きな影響を与えるので機械での散布は好まない。いわゆる「グリーンサンパー」という手動の散布機を背中にそい、散布口を振りながら田圃の中を往復するのである。


 私の田圃は25M×80Mなので80Mを53回歩くことになる。約4キロチョットである。20㌔んぼ肥料を背負ってなので楽ではない。きつい。それに、私の田圃は昨年の秋に多年雑草を除草する目的で「秋打ち」をしている。


 つまり、田んぼが柔らかいということである。足が取られる。これを4キロも歩くので簡単ではない。 


 私の場合は、事前に肥料を反対側の土手に運んでおく。そうしないと、20キロの肥料を背負って往復しなければならない。つまり、4キロの倍の8キロも歩かなければならないのである。


 午前8時から作業は始まった。天気は曇り、風が少し強かったので気持ちがいい。一枚40aの田圃10a当たり3袋の散布量なので12回の往復で一枚終了となる。2ha弱なのでその一枚で4分の1。はっきり言えば、単純作業。


 昨年の実績は朝8時に初めて、昼を取らずに作業をして13時に終了している。今年はどうするかは、時計との睨めっこ。


 風があるので、肥料の空袋が飛んでしまうのでこれの処置が面倒くさい。石でも添えておかないと飛んでしまう。面倒だから、戻りに左手で持ち帰ることにする。そうすると、散布量の調整が難しくなる。


 要するに「片道」の80mで20キロの肥料を足りなくならないように散布しなければならない。それが、ひとつのテクニックでもある。足りなくすれば、次の散布のとき、その分を散布しなければならない。これも面倒なことである。


 風が心地よいだけ、汗もまた噴出してきた。喉も渇いた。休めばその分だけ作業が遅れる。土日作業しか出来ない兼業農家にとって、明日、足腰が痛くなっても終わらせなければならない。机仕事のほうがよっぽど楽だ、という人もいる。


 しかし、私のとっては、その筋肉痛が心地よい。趣味が登山。山を登ったつもりになればこれくらいなんともない・・・。しかし、年とともにきつくなったことも事実である。


 今年は、ゆっくり昼を取って、終了が15時。その後のビールがまた格別だった。