<今、職場では・・・ジャンビニってご存知??・・・>

大潟村熱帯植物園にて

<今、職場では・・・ジャンビニってご存知??・・・>

 「JAンビニ」がオープンした。「それって、何???」


 28日のオープンには、地元のマスコミが殺到し、全県的に報道された。要するに「コンビニのJA版」といったところ。 

しかし、通常のコンビニをそのまままねしては面白くない・・・ということでJAでなければ出来ないコンビニ・・・それが「JAンビニ」(ジャンビニ)である。


 近年、地産地消スローフードの流れは大きくなってきている。子供の「食育」にも大きな影響を与えている。その流れを「集大成」して、その拠点化を計るものとして創設されたのである。


 ここは、秋田県のJA秋田やまもと。全国に先駆けての設置となった。地元の食材を100%つかった商品は、米粉100%のパン。地元の食材をつかった弁当や惣菜、それに豆板醤や味噌などの調味料。それに「あきたこまち」の炊き立てのおにぎり・・・その他、こだわり品が数々・・・。米粉100%のパンは粘り気があり、小麦粉のパンよりも実際うまい。これはいけるんじゃないかと思う。



 「理想が実現した」とはその運営に携わっている地元の農家の人たち。JAが直営している形であるが、運営は母ちゃんたち。一人20万円を投資し、そこでの販売権を購入する。「商売」として成り立つかは未知数。「20万円をどぶに捨てた・・・」と夫に言われた母ちゃんもいるとか・・・。20万円で自分で自分のつくりたいものを作って売る、「夢がかなった」という母ちゃんもいる・・・。


 これが成功するかはわからない。失敗する可能性も大である。これを企画推進した職員は女性。間違いなく有能な女性である。しかし、この企画に乗った、採用した経営者は私には有能と評価は出来ない。彼女には責任はないのだが、この組合長、農家組合員の要望している事業にはなかなかクビを縦に振らない。しかし、マスコミ受けのするイベントや事業はすぐにのる・・・。



このJAンビニも・・・その証拠に通常、店を出す場合は「マーケッテング調査」をするのが業界では普通である。しかし、それをした形跡はない。「マスコミ受けする施設よりも、組合員にとって今最も必要な設備や施設の建設を優先すべきでは・・・」という声も多数聞こえる。


 そして、JA業界どこの経営者もそうであるが、成功すれば自分の手柄、失敗すれば人のせい・・・になる。うちも例外ではない。


 新たな事業にリスクはつきもの、リスクを回避しては何も出来ない。そんな当たり前のこと。「失敗してもいい、その責任は俺が取る」と太っ腹であって欲しい。失敗してもその責任を有能な彼女に転嫁するのだけはやめて欲しい。男として恥ずかしいから・・・。