<今、職場では・・・歓送迎会・・・>
<今、職場では・・・歓送迎会・・・>
2月、3月は農協の異動の季節。異動は職員にとっては最大の関心事。自分や仲間の職場が職種が変わるということに関心を示さずにはおられない。サラリーマンの宿命である。
それと共に欠くことのできない「行事」が職場ごとの歓送迎会。これは、酒がのめる飲めないにかかわらず「仕事の一環」として割り切るしかない・・・。
そんなことで先日、私も送られるほうで行なわれた。幸い「お偉い」さんは風邪を引いて欠席とか・・・みんなはつらつとしていた。
職場のみんなで酒を酌み交わす機会がほとんどなくなった現状では、若いものを中心に決まって張り切る奴がいるもんで、また、こういう「行事」を仕切りたがる奴もいるものである。そんな各自の個性が、通常の仕事ではお目にかかれない「個性」があふれ出る。こういうのは楽しい。
若い実行委員長の挨拶。またまた若い司会者が乾杯の音頭。私も送られる側として挨拶を求められた。8ヶ月しかいなかったこの職場、それでも結構思い出はあった。「棚卸にはじまって・・・・棚卸に終わって・・・」みんなうなずいて聞いていた。
私の異動が「特殊な異動」とはみんなわかっている。それでも楽しんで仕事をしなければ自分らしさが発揮できない、仕事は一人で出来ないんだと後輩に口すっぱく言ってきた・・・それがみんなになんとなく解りかけてきた頃であった。
乾杯が終わり、挨拶も終わり、さしつさされつ・・・酒がすすむ。それと並行して座を移動して語り合う。酒がすすめばすすむほど、愚痴も出てくる。
「こんな異動でいいのか」「新しい職場っで本当にやって行けるのか・・・」「○○さんとは合わないからどうしよう・・・」
などなど、不安は尽きない。
異動のたび、何回となく何十回となくこんな会話が繰り返されてきた。そして、みんなそんな不安を乗り越えてきた。それが、農協職員なのだ、と私も何回となく若い奴らに繰り返した。
愚痴を言い合い、おかしい、変だ、と酒を飲むたびにこぼしながらも農協はつぶれずに、生き延びてきた。今後も時代、状況は変わるが生き延びていくと思う。
酔いが回り、席も空いてきた。しかし、逃げようとしても逃げられない。何とか一次会で逃げようとしたが・・・・。つかまった・・・・。明日が大変だ、と思いつつ、若い奴らに引っ張られた。これも農協、覚悟をきめた。