<読書・・・・トヨタの正体・・・>

滝めぐりのまだアップしていなかった紅

<読書・・・「トヨタの正体」・・・>


 ひょっとしたヒマつぶし・・・という感じで1000円で安かったためこの本を買った。(株)金曜日から発行されているトヨタの正体」である。


 いわゆる週刊金曜日」という商業ベースの発行を拒否しているリベラルな編集人が集まって発行している週刊誌がある。昔でいえば「朝日ジャーナル」といったような週刊誌である。

 そこが発行していると言うことと、著者が「佐高信であることから、呼んでみておもしろいな・・・と思ってのこと。


 内容もなかなか面白い。


トヨタの最高級乗用車で売り出している「レクサス」は「マークⅡ」のエンジンと同じであること。そして、内装だけが豪華で価格が倍、「レクサス」のショウルームは高級ホテル張り・・・そのため利益率が高い。我々「下層階級」には関係のないことではあるが・・・


マスコミがトヨタをたたけない理由、それは日本で最高の広告費・・・リコールとかなんか事件があってもトヨタが直接「もみ消し」するのではなくて、日本で最大の広告代理店である「電通」にその処理をする部門があって、トヨタの意向を受けて「もみ消し」に当たること・・・


豊田市トヨタ町・・・」となってまさに企業城下町トヨタには逆らえない「神様的」存在であること。そこには外国人労働者が半ば使い捨て的状況で働かされていること


 前の経団連会長の社長が小泉政権と結託したまさに「政商」としての暗躍、政治への介入、「愛知博」で一番儲けたのは「トヨタ」だと言うこと・・・・


 などなど・・・一兆円の利益を上げる企業としてのトヨタは、上げるべく「儲け第一主義」だとはわかっていてもこれまでだとは・・・筆者(佐高)に言わせれば、車のおかげで交通事故死が毎年一万人(?)程度いるわけだが、それを減らすために利益の一部を使うとか、いわゆる「社会還元」するのが、トヨタの義務では・・・などなど・・・



 他の日産やホンダがトヨタとは違うのか、と言われればおそらく同じようなことをしているとは、思うが日本での最大企業の実態の一面が理解できて面白かった


 この本は結構売れているらしい。私が買ったのが8刷であった。もっともっと読まれてもいいと思った。