<労組活動・・・経営者との懇談会・・・>

<労組活動・・・経営者との懇談会・・・>

 今まで、農協の経営者の批判をさんざんアップしてきた。それはそれで私の基本スタンスなのだが、今回、その経営者と一杯飲みながら懇談会をもった


 私が「経営者」と言う場合は、代表権のある組合長と同じく代表権のある専務、それに常務(学識)の3名のことを言うのであるが、昨年改選された「専務」は着任してからまだ一年チョット、実は合併前のJAの組合長で出身も同じで、私とは「ジッコン」の仲


 そういうこともあり、「懇談会」を開催。昨年に引き続き二度目である。「専務のあるべき農協観」を聞くべく、また、こちらとしては現場の職員の苦労や実態を経営者に知らしめる、という目的を持っている。


 実は、この間数度公式文書で「経営者との懇談会」を提案し、そして要望してきたのだが、そして、団体交渉への組合長の出席を何回となく求めてきたのだが、出てくるのは「常務」だけ。「不誠実団交でおかしいじゃないか」というと「全権委任されている」として一歩も引かない。


 だから、こっちとして「正面突破」は無理とみて、私との個人的は「ツテ」で専務との懇談会となったわけである。故にこれは、「公式な会議」とはならない。当然議事録等はとれない。


 六時半からはじまった懇談会は、10数名の参加で、専務から「今までの農協運営とこれからの進むべき道」と言う話をしてくれ、と頼んだが、話の内容は経営状況の問題点と解決方法・・・という感じ


 それでも三役会議でのお互いのスタンスや、専務と組合長のやり取りを面白おかしくはなし、様々な問題のある給油所対策、6億円の自己資金でのカントリー建設の問題。


 当然職員の待遇の問題・・・等々30分くらい話した。その後「乾杯」となって、参加者の一人一人から、現場の実態を話してもらった。



 「今年のカントリーでは「二日くらい徹夜でやった」
「おかげで利用率が70%を超えて満足感がある」とか
「朝の7時頃からトラクター作業しているが、早出の手当てもつかない」
「農機センターが集約されたおかげで、お客様が離れてきている。逃げないよう頑張ろうしたが、限界がある」
「共済のダブルカウント制は、すごくいいので来年もやって欲しい」
「仕事が縦割りになってしまって、職員の連携がない」



 出るわ、出るわ・・・。この機会とばかり・・・・。だいたい、常勤がこのように現場の職員と杯を交わしながら対話をするということは、めったにない。専務も話は聞いた、と言うことで、質問にも一つ一つ丁寧に汗だくで答えていた。


 話は前後するが、組合長という人は自分の主張はするが、人の話をなかなか聞かない、というか聞けない人である。いわゆる「ワンマン」と言っても差し支えない。


 専務に言わせれば「非常に頑固」だと言うこと。反対に専務は腰が低く人当たりもよい、人の話も内容の判断は別として最後まで聞く。

だから、専務のいる職場は明るく、冗談話もよく出る。しかし、組合長のいるところでは、職員は緊張して冗談も出ない・・・・。常務はこれは独特のキャラクターなのだが、融通が利かない、これだと思うと「猪突猛進型」で建前ばっかりにこだわる。それがまたいろいろと墓穴を掘って我々としては団交などがやりやすくなるのだが・・・


 このような三者三様のキャラの中で、待遇の改善を勝ち取っていくのは至難の業である、と自負している。(なかなか成果は上がらないのだが・・・)


 約二時間の懇談会。専務は「御花」をおいて早めに切り上げたが、それから残ったもので反省会。

 ほとんどが、「いい話ができた」「経営者の考えがわかりかけてきた・・・」等々好意的な感想であった。それを聞いて、私も胸をなでおろした・・・。

 そして、「他の人にもこのことをもっと聞かせたい・・・」とか、「本音での議論をもっとやって行かねば・・・」などと前向きな感想も・・・九時過ぎまで飲んだが、うまい酒であった。


 若いものは「花金」。さっそうと二次会に出かけたが、私は体が持たない・・・すごすごと帰らせてもらった。


<すみません。アップに耐えられるいい画像がなくて・・・・>