<今、職場では・・・准組合員加入推進・・・>

立又渓谷、二の滝です

<今、職場では・・・准組合員加入推進・・・> 


先日、総務部長に呼ばれた。
「准組合員の加入推進をしたいんだが、どうだろう・・・」
「う〜〜ん」とチョット考え込んだ。


 国や財界から、JAの「員外利用20%以内」の問題で結構追及されている。生産資材等はいいのだが、生活資材、特に給油スタンドの利用がその規制幅を上回ることが、槍玉にされているのである。

いわゆる「農協イジメ」である。「郵政の次は農協」と言わしめた「小泉構造改革路線」が規制緩和」の名目で農協の様々な「規制」を取っ払おうとしている。特に「農地法」による規制が財界にとっては「目の上のたんこぶ」なのである。それに一番反対している農協がにくいらしい。


 難しい話はともかくとして、生産資材の利用は家族が利用しても組合員利用になるのだが、生活資材は組合員でない家族が利用すれば、「員外利用」になるのである。その規制に引っかからない様にする為の「苦肉の策」と言ったところだろう。


「待てよ」
チョット考え込んだ。理由がある。
農協を守っていくためには「員外利用20%」の規制をクリアすることは必要である。だから、准組合員の加入推進は必要である。しかし・・・である。准組合員の推進がノルマ制になったら・・・、とおもった。彼らの狙いはそこにあるんでは・・・。実績主義とリンクさせてノルマを設定し、あげくの果てには無理やり「自爆」・・・・。


一口、5000円の出資で准組合員になれる。組合員でない利用者にとっては出資金を払わなくても不自由なく、農協を利用できる。誰も好き好んで5000円も支払う人なんかいない。准組合員な加入すれば「自動車ローン」などの融資が優先的に受けられるというメリットなどはあるが、それは極一部。それに、加入についてのチラシはつくらないと・・・・。


よくよく話を聞くと、話を大きくして大々的に募集や共済みたいな推進ではなくて、職員の家族や親戚の員外の人に声をかけるんだと・・・・。そして加入してもらうんだと・・・・。要するに「義理と人情」で推進、である。これは自爆推進の可能性大、と直感した。


<span style="color:#FF0000;">「推進はどのようにするんですか?」
「各支店に目標額を示して、支店ごとに推進方法はきめる」

「そうすれば、各支店で個人ノルマを設定して、推進しても構わないいんですか?」
「パート職員や契約職員も推進するんですか?」
矢継ぎ早に質問した。

総務部長は回答に窮した。「パート職員や契約職員には推進させるな、と指示している」
「だったら、支店長にもノルマ的推進はダメダ、と指示してもいいんじゃないですか・・・」
総務部長「・・・・・」


「あなた方は、一番手っ取り早い方法で、職員の苦労も考えずに、ノルマを設定してやろうとしているんじゃないですか」「准組合員の推進は反対はしないが、その推進方法がノルマ的なものだったら、反対せざるを得ない・・・」とまくし立てた。


その後も、「支店長に一任している」とだけで、曖昧な話をして逃げている。
それで、メモ用紙に「確認事項」と書いて「准組合員の加入推進にはノルマ的推進方法は取らない」と書いたこれでいいんですね。と念を押した。うんともすんともいわなかった。「否定しなかったのでこれで確認します。」を断言した。


総務部長は何も言わなかった、いや、言えなかったのである。
私からすれば、彼らはずるい、本当にずるい・・・・。