<種苗交換会・・・日本の農業を守ろうⅠ・・・>

安の滝の周辺の紅葉です

<種苗交換会・・・日本の農業を守ろうⅠ・・・>

 11/3、種苗交換会―――。

 秋田県では、明治から始められすでに100回を超える。要するに、収穫祭と農機や資材の展示会等が融合した一大「農業祭」と言ったところか。


そこで、「日本の農業を守ろう」「食糧自給率を向上させよう」などといった署名活動のキャンペーンを県農協労組で実施。私も参加した。


「種苗交換会」というのはその名の通り、豊作を祈願して、作物の種を持ち寄り、農家ごとにそれを交換する場としてはじまった。それが、発展したのか、変遷したのか、農業祭という形に変わった。今は、近県からも見学者が訪れている。


まず、驚くのはその動員力。当日、朝の9時半に会場に着いたのだが、それも、駐車場を確保するため少し早く、と思ってのことだが、それでもおおよそ駐車場は満杯。ギリギリセーフ、といったところである。


その動員力の根源は、農業関連団体である。土地改良区、共済組合、農業委員会、それに我農協。それが、組合員、会員を「総動員」する。我農協でも、農機関連の組合員、米集荷組織、生産部会、青年部、女性部・・・とその参観は毎年の恒例の行事となっている。


土地改良区、共済組合、農業委員会もこの時期に全県集会や大会を開催する。農業は衰退しているが、この種苗交換会には衰退は見当たらない。


 11時からの署名行動であるが一時間以上早く来たため、暇つぶしに会場を散策した。本来は優良品種を普及するための稲の種苗(モミ)の交換が主だったと聞いている。だから、展示された稲(もみ)は来客者にこっそりもぎ取られてしまう、ということも頻繁だったらしい。



今は。種籾は県レベルで一元的に管理しているので、もぎ取る必要はない。昔は、稲の展示がほとんどと聞いていたが、今は隅っこにこっそりと、全体の5%のスペースもない。


それにしても、人、ひと、ひと・・・。農産物の展示がある主会場。ゆっくり見るという雰囲気ではない。人波の流れに沿って、流されていく・・・と言うのが正直なところ。だから、私としてはつまらない。<つづく>