<今、職場では・・・・全国監査機構Ⅱ・・・>

昨年の奥十二湖の紅葉です

<今、職場では・・・・全国監査機構Ⅱ・・・>


 全国監査機構の監査士だって、連合会の職員。JA職員と対して変わらない。給与だって、我々よりは高いが、公務員並みに高いわけではない。


監査士というのは「専門職」だが、はじめから「専門職」だったわけではない。「専門職」になってからも農業振興関係や総務、そして全農あたりに出向などして現場の職員とはかなりの交流はあるはずである。またそれがなければ、監査なんてできない。


 経営者は、我々の意見は聞かないが、監査士の言うこと、つまり「監査指摘事項」については、100%聞くといってよい。ということは、我々に代わって日頃の業務等のおかしいところを指摘してもらう・・・、という「手」をよく使う。監査士も心得たもので、そんなことがわかっていて、最後に「指摘してもらいたいことはないか・・・」と我々に聞いてくる。これとばかりに、日頃の不満等をしゃべりまくることもある。


 我JAの組織機構は「部長――課長――統括――係長」というふうになっている。

 「統括」というのがあるのが、チョット変わっている。そして、課長補佐がない。ところが職務権限表には、統括の「決定」という権限は無いといってよい。その下の「係長」はもちろんない。権限のない管理職って何の意味も存在価値もない。つまり、統括、係長は余計な代物ということである。



 そんなことを、監査士に愚痴った。そうしたら、乗ってくること乗ってくること・・・。30分もその話をしていた。彼らも「職務権限表」通りに職務が執行されているか見るのも監査のうちである。


 「肩書きはいっぱいあるんだが、職務権限はないのだな〜〜」「そうすると、彼らのハンコは、決済印とはならないから、もう一つ上のハンコが必要になる・・・この伝票はおかしい」となる。


 「このことは、監査指摘事項にも取り上げたほうがいいんだろうな〜〜」
こんな、職務組織は本当にやりづらくて・・・なんとかして下さいよう〜〜」と拝みこむ。


これが、監査指摘事項になるかはわからないが、他の支店でもそんな声が聞こえれば、取り上げてくれるだろう・・・。

このほかにも、事務の改善、棚卸の方法等・・・いろいろ要請したが、どれだけ指摘事項として取り上げてもらうか・・・

実際、本当に実際、こうでもしてやらないとjAの近代化は図れない、といっても過言ではない。これが現実なのである。末端の職員の話、悲しいかな、提案などほとんど聞く耳を持たない経営者ばっかり・・・。