<今、職場では・・・棚卸・監査Ⅳ>

奥十二湖の池に落ちた落ち葉です

今、職場では・・・棚卸・監査Ⅳ


この作業が、私に「原始的」と言わせるのです。


商品の一つ一つにはすべて「コード番号」がついています。電算の棚卸表もすべてコード順になっています。ですから、倉庫ごとの棚卸表も商品名をコード化すれば、そしてそれを「エクセル」でうってソート(並べ替え)すれば、すべてコード順になるのです。

それで名寄せすれば、そんなに難しくないのです。また、「コード順」のコードは「JANコード」(バーコード)と兼用になっています

 だったらそれを利用しない手はありません。すべてのアイテムをバーコード化しその読み取り機で商品を管理するシステムを導入すればいいだけのことです。そんなには難しくはないはずです。どこでもやっていることですから・・・。
 
 ところが、ところが、倉庫ごとの棚卸表はすべて手書きでなければならない、との規定があるのだそうです。計算も電卓での「手計算」でなければならない、とのことです。


 監査室にその理由を聞いても「今までそうだったから・・・」ということで、話しになりません。聞いた話によると、書き換えされたり不正が行なわれる可能性が生じる、ということらしいです。


 「スーパーやデパートでこんな棚卸をやっているところ、どこにある?」と食って掛かったのですが、所詮「初年兵」相手になりません。私の力ではこの「慣例」という巨大な力に対打ちできません。


 来年の3月にまた棚卸をするわけですから、それまでに「何とか」したいと思っています。この作業で今年の3月には、「徹夜」した職員が数人いたといっていました。いまどき徹夜なんて聞いたことがありませんし、そんなの自慢にもならないのですが、まだそんなことやっているのです。何のためにコンピューターがあるのでしょうか。


このようなやり方すべてが私に言わせれば「原始的」なのです。


 そのようにして、名寄せをした品目を合計して、電算のあるべき棚卸額と照合するのですが、これもまた一筋では行きません。合わないのです。現実的に合わないということはわかっているのですが、その額がはなはだしいと大きな問題になります。


 額も数量も合わない品目を一つ一つ精査、照合していきます。納品書、受け入れ伝票、供給表・・・それに関係するすべての伝票、それも4月から遡って・・・。その合わない品目の数といったら・・・。経験者なら察しがつくというもの・・・。徹夜になるのも当たり前といわれる所以であります。


 このような作業が、何回も言いますが、十数年間コンピューターがこれだけ発達している時代に、何ら変わらすに続けられてきたということに私は驚きを隠せません。「原始的」なのです。こういうのを一つ一つ変えていくことに、JAの「近代化」というものがあるんでしょうけど・・・。<終わり>