<今、職場では・・・営農渉外>

稲穂が黄金色に実ってきました

今、職場では・・・営農渉外

 <出向く営農渉外・・・・>

 先に、全農で「出向く営農渉外」の全国大会が開催された。9/16の農業新聞はトップで報じている。


 要するに、今後このような「営農渉外」がどんどん増えてくるということだろう

 問題はそれがどういうことかということである。JAの現場にどのような影響が来るかということである。


農業新聞でも報じられている通り、「担い手」や大規模農家への対応を強化しなければならない、ということなんだが、逆に言えば、「担い手」や大規模農家がJAから離れていくのを食い止めようと言う「苦肉の策」と思えてならない。




 集落営農が進んで、経営規模が大きくなれば間違いなく、JAの「出番」は少なくなる。


そして、営農渉外に歩けば、肥料農薬メーカーの営業と違わなくなる。要するに競合すると言うことである。作物の栽培技術は現状では、JAの営農指導員よりも農家の方が上であることは間違いないのだから・・・。

 なぜなのか。それはJAが営農指導員を体系的に育成してこなかったからである。具体的に言うならば、野菜でも水稲でも自分で作った経験がないと絶対といっていいほど指導は出来ない。


農家から信頼されている営農指導員は必ず自分で作物栽培をしているか経験している。

 いまのJAにはその作物を栽培させて、営農指導員を育成する余裕はほとんどない。逆に、営農指導員が金融の貸付やったり、LAをやったり・・・いろいろと異動させられているのが現状である。それでいて、指導体制を強化すると言うのだから・・・。


 わがJAでは「営農渉外」職は現在ないが、それが導入されるとすれば、おそらく営農指導員がその任に当たることになるだろう。それが手っ取り早い方法だからである。営農指導員も自分の給料は自分で稼げ、ということになる。

うまく言ったもんだ・・・「追う農協、逃げる農家」

<実りの秋、です。そろそろ稲刈りが始まってきました。>