<今、職場では・・・肥料農薬の予約注文・・・>

八甲田のイワベンケイソウです。

今、職場では・・・肥料農薬の予約注文・・・>


 肥料年度というのは7月からはじまります。農薬年度は10月からです。しかしながら、来年の農家からの肥料農薬の予約注文は、今年の10月で閉め切られます。そこから、逆算すると、おおよそ8月いっぱいで、予約注文書が完成されなければなりません


 では、その予約注文書の完成までの段取りですが、どこのJAでも通常では購買担当部門が、事務局を担い、指導部門が作物部会などと来年の作付け体系を検討し、肥料の施肥基準、防除基準を作成して、それに整合した肥料、薬剤を推奨品目として予約注文書に載せることになるのです。


価格については、基本手数料率がそのJAでほぼきめられているので、その率が掛けられてきめられます。しかし、全農等から「特別推奨」などの品目もあり、(要するにバックペイがあるということ)価格の調整がされることもあります。


 肥料の場合は、その引取り時期により価格が違います。早く取れば取るほど安くなります。その月によって価格が違うのです。8/31に引き取った価格と9/1に引き取った価格では5%も違うということが、その品目によっては往々にして起こるのです。


 大雑把な段取りは、こんな感じで我々は、事務的に作業を進めていくのですが、事務的に進められないのが、肥料、農薬業者です。 


JAが合併して大きくなっていますから、取扱数量も大きくなります。また、肥料で言えば80%方、水稲農薬の40%程度は予約注文で決まりますから、肥料農薬業者にとっては、自らの商品、品目がこの注文書にのるか載らないかでは、売上げに大きな差が出てくるのです。ですから、彼らにとっては気が気ではないのです。


 7月後半から、8月上旬にかけて、業者が提案書を持ってきたりなど「営業攻勢」がすごくなります。人が減らされて忙しいのに、「チョットだけお話を聞いてください」といって押しかけてくる業者には閉口します。

5分や10分ですめばいいのですが、30分もいられたら、こっちがお手上げです。この時期だけ来るというよりは、短い時間でも日常的に来て、情報交換しているほうがよほどプラスになると思うのですが・・・


この頃は、職員の自宅まで来るということはなくなりましたが、10数年前までは、担当職員宅まで営業にこられたり、付け届けが来たりして、大変だったと聞いております。実際、注文書に載るかのらないかは、現場の専門職の職員の提案がほぼ通る世界なので、業者の営業担当職員は、末端職員までその情報収集に通うということになるらしいです。

今年も注文書には、新たに付け加えられる品目と削られる品目のリストが、出来上がりました。これを見て業者の営業担当職員の「泣き顔」「笑い顔」の情景が目に浮かびそうです。


<八甲田で、イワベンケイソウをはじめて見ました。こんなに赤くなっているのは初めてです。登山道脇でこの赤でやけに目立ちました。>