<今日の農作業・・・出穂・・・)

出穂した稲穂

<今日の農作業・・・出穂(「シュッスイ」と読む

梅雨が明け、ここ数日は、30度近くの「猛暑」とまではいかないがかなりの暑さ。そのおかげか、稲の生育が顕著になり生育ステージの上で最も重要な時期にさしかかった。「出穂」である。

これを「しゅっすい」と読む。読んで字のごとく、穂が出る、ということである。「あきたこまち」の場合、毎年今の時期、8月5〜7日頃が出穂期。その後数日で穂が出揃う。


 稲は風により受粉する。それも出穂したその日一日だけの開花である。稲の花は早朝開き、受粉するとすぐに閉じる。おしべは外にはみでたままで・・・。誠に神秘的である。


写真のように朝日にすかしてみれば、身が入る「もみ」の中がきれいに透けて見える。このような写真が何枚かあるが、ここでは1枚しかアップできないのが残念である。


 このモミに稲に蓄えられた(どこに蓄えられているかは不知だが)でんぷんが、蓄積されていく。最初は「汁」のようなでんぷんが入り、それが、糊みたいなものになり、だんだん硬くなっていく。それが、米となり、収穫される。


 今が一番重要な時期である。だから、農薬などの外から刺激を与える物質は、品質の低下に繋がるおそれがある。近頃、問題化されている「カメムシ」被害もこの時期のカメムシの仕業なのである。

 この出穂後の2ヵ月後が稲刈りの適期となる。専門的に言えば、「積算温度で1000度」となる。一日の平均温度を積算して、1000度の達する頃が稲刈りの頃ということ。だから、9月下旬から10月上旬が稲刈り時期となる。

<写真は出穂した稲穂です。これをもっと逆光で撮ると綺麗に透けて映ります。朝日の逆光でとると最高です>



今、職場で・・・・「マナーアップ」研修

「マナーアップ」?なにこれ・・・・。
お辞儀の仕方、電話の応対、挨拶の仕方・・・・等々。2時間半にわたる研修。「業務命令」とかいうやつで、全職員が強制的に数班に分かれて研修させられる。講師は中央会教育部
みな、いやいやながら・・・、しぶしぶ・・・と。


「お辞儀は、45度。30度。5度・・・・」「形より、気持ちを込めて・・・・」「午前10時前は“おはようございます”、それを過ぎると“ありがとうございます、JA○○総務課の佐藤でございます・・・・・」・・・・・と。
そして、相手の用件を聞く、名乗らない場合は「失礼でしょうが、どちら様でしょうか」・・・。マニュアルどおりの話続く。


 オイオイ、チョット待てよ。
こんなマニュアル通用するの?  相手の名前を聞けば、「オレだ、オレだ・・・」の世界。「おはようございます・・・」と自分の名前を言う前に用件は言われる・・・・。

 「お取次ぎします・・・」といえば「オメエ、わからねえのか・・・」の世界。お辞儀なんかされると「気持ち悪い」といわれる・・・・・。このような世界。


 相手が、マナーをわかっていて初めて通用する世界。このようなマニュアルが通用するにはまだまだ時間がかかる・・・・。しかし、マナーはマナーとして突っ込んでおかないと・・・どうでもいいような時代ではない。形より気持ち―――。これが一番だが、形も必要な時代になってきた。