<今日の農作業〜〜穂肥〜〜>

昨年の秋田駒の「ウラジロヨウラク」で

 <今日の農作業〜〜穂肥②〜〜>


 最初の一歩を田圃に踏み込む。「ズボッ〜」と足がめり込む。周りを見ながら噴口を180度ふる。


 第二歩、これも「ズボッ〜」とめり込む。今度は逆に最初に踏み込んだ第一歩目を抜く。簡単には抜けない。力を入れる。「コンチキショウ」と踏ん張る。

 その繰り返しで一歩ずつ前にすすむ。「ゴール」が80メートル先。真夏の日がサンサンと降り注ぎ、汗が滝のようにこぼれる。おまけにそれがメガネに滴る・・・・。

 
足が抜けなくて、田圃の中でバランスを崩す。転びそうになることも何度か。「ヤバイ」と思い、きがきではない。田圃の中で転んだら、おまけに機械を背負って・・・となると、想像に難くない。


 ようやく、向かいのあぜ道に到達する。心臓の鼓動が止まらない。それでも、ぬかるみから抜け出した下半身は楽になる。帰りはあぜ道づたいに回るから、チョットは楽。しかし、肩に食い込んだ機械のベルトが痛い。腰を浮かせて、そのベルトの位置をずらす。チョットでもずれれば、その分だけ楽になる。


 帰りは、足元が気にならないから、その分だけ、墳口に気を使い均一な散布に心がける。一往復が、10分程度。それでハアハア、息が上がる。10分以上休憩して次。それを10回。朝、8時半から12時ちょっと前に終了。その間、アクエリアス2リットル1本あける。


 一往復すると、軽トラの上で肥料補充。あと止めたい。明日にしようか、と思うがそんなこと許されるはずがない。肥料の補充の前に一息、サンサン照りの中でも一瞬の涼風。なんと気持ちがいい。残りの肥料を見て、一回ごとに後5回、4回と情けないような「カウントダウン」。その繰り返しで11時45分。終了。「終わった〜〜。」叫びたくなる。



作業着は当然汗だく。水田靴のなかも・・・上から下まですべて・・・。稲刈りには重労働は無い。これで、今年の稲作の重労働は全て完了。体重が2キロ減っていた。