<今、JAの職場では・・・購買窓口・・・>
購買の窓口。
「あの〜〜。クサ殺す、薬っこ、くれないか?」
「なんのクサ、殺すんだ〜〜。」
「田の中に生えている・・・アレ!あのクサだよ。」
「あのクサだっていっても、ワガラネ・・・」
「あのクサだよ、あれだよ、なしてわがらねんだ・・・・」
こんな、漫才みたいな会話が今でも続く・・・。何年も何十年も稲作を続けて、それでも毎年同じような会話。
このような農家を非難することはたやすいが、この農家が農協にとってはお客さんであり、「収益源」といっても差し支えあるまい。このようなお客は、JA出なければ、資材は買えない。
経営者はいう。「どうしてホームセンター並みに資材の価格はならないのか」「どうして、JAの資材倉庫は汚いのか・・・・」とー−。
JAは「対面販売」である。上記の会話をしながら、品物を売る。説明なしには「商品」は売られない。
どんな使い方をしてもいいものではない。肥料にしても農薬にしても・・・。そのためのコストが不可欠。それは、原価に上乗せされる。そんなことどうしてわからないいんだ。
JAの購買は、お客さんが店の商品を見て気に入って買ってゆくものではない。あらかじめ、何を買うかきめてから来るお客が大半である。客層や来客目的がホームセンターとは全く違う。「そんなの商売のイロハじゃないか!」と叫びたくなる。
やはり、現場を知らない経営者か。
<秋田駒の横岳付近から、阿弥陀池、男目岳を望む>