<今日の農作業>−−茎数が少ない!?−− 「集落営農について」

奥森吉の名滝「安の滝」です

<今日の農作業>

久しぶりで、「今日の農作業」をアップします

 田植から、ほぼ1ヶ月。稲の生育も順調なようです。ところがデス。JAの生育調査によれば、稲の茎数(ケイスウ=茎の数)が平年の46%という結果が出ました。つまり、平年の半分にも及ばないということです。


 五月下旬の寒さが原因と言われていますが、こんなに極端に少ない茎数は初めてです。


 問題はこれからどうするか、です。茎数を増やすためには、田んぼの水位を低くして、地温を高くしなければなりません。そうすると雑草の生育も活発になります。 

それとも、このまま少ない茎数を維持して、一本一本の茎を丈夫にするか・・・。茎数は6月の下旬をピークにして減っていきます。だから、無理して、今の段階で茎数を増やす必要はないんですが・・・・。だけども「46%」という数字は気持ち悪いです。


 それと共に、雑草との闘いが始まりました。クログワイが、大発生しています。これをどう、退治するか、これから闘いが始まります。


「あなたは集落営農って知っていますか・・・」<その4>


減反が増えていく中で「集落営農組織」は、農家にとってメリットとなりえるか?>


減反は、年々増えていくことでしょう。そして、減反に協力しない農家も西日本を中心に増えています。「集落営農組織」は、減反に協力することが前提なので、いくら、助成金をもらっても、助成金の額が現在の「稲経」とかを上回ることはないといわれています。

つまり、コメの消費は年々減るし、生産量は増える(減反に協力する農家が減るから)では米価は下がるばっかりです。おまけに、減反は増加していく・・・・。「集落営農組織」に参加してもそのメリットについて説明できないということになります。


農家は、考えるでしょう。3割の減反をしながら、集落営農に参加するか、減反に協力しないで、安い米価を覚悟して米作りするか・・・・。


最後に、JA及びその職員が本当に「集落営農組織が必要だ」ということ認識が一番大切だと思います。「仕事だからやる」というスタンスでは農家はついては来ません。一つの「集落営農組織」をつくるのに膨大な労力がかかると思います。


それは、言われた事だけやるというスタンスの職員では絶対勤まりません。農家のオルガナイザーにならなければならないからです。膝を突き合わせて酒を飲むことも必要です。その過程で農家から信頼される職員になることが一番重要なことです。それは、「経営者から信頼される」ということとは別次元の問題だと考えなければならないと思います。


「品目横断的経営安定対策」。それは、農家の選別を最優先にされ、コメの値段は下がり、一部のエリート農家だけが生き残る・・・

それは端に、国からの助成金の減額の手段として使われる可能性があります。それは、農村の崩壊にもつながりかねません。JAが全力を挙げて取り組まないと、JAの「終わりのはじまり」ともなるでしょう。


<写真は。日本滝100選で第二位にも選ばれた「安の滝」です。この滝のスケールには圧倒されます。この滝に行くには、車から降りて約40分の山道を歩かなければなりません>