今日の農作業<稲作前半の総括②>/、「ポジティブリスト」って知っ

hatakeyama10262006-05-26

今日の農作業<稲作前半の総括②>
 
 前回は、稲作での反省点を挙げましたが、今回はうまくいった、成功した点を総括します。

 第一に、育苗、苗作りがうまく行きました。今年は、播種してから、しばらく低温が続き、根腐れ病の発生が心配されましたが、ハウスを閉切ってうまくしのぎました。

 おまけにハウスを閉め切ったおかげで、毎年4〜5枚がスズメの被害にあうのですが、今年は全くの無傷でした。田植一週間前の追肥(サイコー)もちょうどタイミングがよく、田植前は、青々として3,0〜3,3葉で田植が出来ました。 


第二に、耕起から、代掻きの作業が順調で、代掻きから田植まで1週間あり、初期除草剤の効果が十分得られる時間がありました。 

第三に、田植後の天気がよく、活着が良好でした。

 成功はこんなところです。

<写真は、「ブナの発芽」です。昨年の6月、秋田県藤里町白神山地、岳岱ブナ風景林で撮影しました。>


食品に残留する農薬の基準が、厳しくなります


あなたは、「ポジティブリストって聞いたことがありますか??


日本は世界一、食品の安全基準が厳しいといわれている国です。


 よく中国産野菜等に毒性のある使用が認められていない農薬が使われているとして、マスコミの話題になりますが、その農薬について、この5月29日を期に、日本での基準が一段と厳しくなります。


 それは、残留農薬の規制に関することなんですが、農薬に関する法律には、農薬取締法食品衛生法があります。このポジティブリスト」制度は食品衛生法に基づいています。 

 
 これまで、国は残留農薬については同法に基づき、「残留してはいけない」物質の基準を設定し、その基準を超える食品の流通を規制していました。その基準表を「ネガティブリスト」といいます。


要するに、トマトやキャベツをいった食品ごとに残留してはいけない農薬の成分が決めたれていましたが、何千何百あるすべての成分をトマトやキャベツなどのすべての食品ごとには決められていませんでした。


それが、すべての食品に共通した残留基準が国際基準等を参考に設定されたのです。これをポジティブリストと呼びます。
 

要するに残留農薬の基準がすべての野菜果物等の食品に「一律基準」として定められたのです。0.01ppm(1ppmは100万分の1)がその基準です。「本来、その食品に残留しないはずの農薬が残留していることを意味する」と国はその理由を説明しています。
 

日本は世界で最も食の安全に厳しいと言われています。それでも、食品全部に共通した安全基準はありませんでした。その抜け穴を埋めるために設定されたものです。
 

このことによって、農家、生産者はやたらに農薬に頼るということは出来なくなりました。きちっと、登録された農薬を登録された基準で使用しないと、残留基準に引っかかってしまうのです。それに、農薬の使用履歴を記帳していないと基準以上に検出されたとき、大変なことになってしまいます。

農家にとっては、大変ですが、これによって、日本の食品の安全性は一段と高まることでしょう。消費者にとっては、食の安全、安心が確実なものとなってきたということではないでしょうか。


 食の安全と安心のために私たちも頑張らなくてはなりません
<この項は、「地上」(家の光協会)2006年6月号を参考にしました>