今日の農作業/私のLA(ライフアドバイザー)の経験 第三回

水をいれた田んぼ。これを代掻きします



今日の農作業

<代掻き>

 昨日、一日かかって田んぼに水を入れて、今日の午後から代掻きを始めました。要するに耕起で掘り起こして、それに水を入れて、かき混ぜるということです。そして、田んぼを田植えが出来るような泥んこ状態にします。


 この作業は、ドライブハローという作業機をトラクターにつけてします。耕起の時はロータリーという作業機を使いましたが、このドライブハローは刃は「つめ」状で短いかき混ぜやすい形状になっています。この機会は代掻き専用ですので、一年にこの時期しか使いません。年に2〜3日使って、30万〜40万円します。


ラクターにも「カゴ車輪」というタイヤに補助機をつけます。水を入れるとぬかるみになるので、田んぼの中で立ち往生しないようにするためです。今でこそ、このような補助機が出来たため、立ち往生することはほとんどありませんが、昔は結構やったものです。


代掻きをすると、必ず「友達」がやってきます。ユリカモメです。20〜50羽の群れを作ってトラクターの周りにやってきます。代掻きによって田んぼの中のミミズが地表に出てきます。それを狙うのです。たまには、私の頭に「爆弾」を落とします。ですから、帽子は欠かせません。

田んぼの地中には、ミミズがウジャウジャというくらいいます。肥沃な田んぼほどミミズがいると言われています。ミミズは田んぼの微生物を捕食し、その糞が有機物として田んぼを肥沃すると言われています。

写真は、水を入れた田んぼです。




私のLA(ライフアドバイザー)の経験 第三回

<玄関をまたぐ苦痛>

共済の推進は、原則としてアポをとって訪問しますが、アポが取れないときとか、いくところががない時は、夜の7時〜8時頃に突如訪問することも珍しくありません。そういうときが、「玄関をまたぐ苦痛」なのです。

どうしてかと言えば、この頃は、(昔はそうではなかったんですが)JAの職員が農家を訪問するということは、何か物を売ろうとするときと農家は感じ取っています。ですから、「こんばんわ」と言えば下から見上げるような冷たい目線で「何をしにきた」と言葉では言いませんが、迷惑そうに見上げます。「何を売りに来たんだ」だといわんばかりの目線なのです。


本当にこの目線は苦痛です。二人で行く場合は、「勢い」で話しますが、一人だと・・・(気持ちが弱いもんで・・・・)いたたまれなくなります。
 
こんばんわ」の次の言葉が「共済推進に来ました」というと、「入るものなんか無いよ」と一発で断られ、それ以上前には進めなくなります。ですから、「こんばんわ」の次に持ってくる言葉が非常に大事です。

 私の場合、「共済推進」とは言わないで、「○○さんの共済で得する話を持ってきました」と具体的にいいます。お客様は、共済推進というと損=マイナスのイメージを持っています。

 それを避けて、「得する」ということを強調することによって、要するに「えさ」を蒔くという事です。そのえさを蒔けば、だいたい、きつかった目線が穏やかになります。そこで内心ほっとします。話の糸口が開けたということです。

ですから、事前に、どのような「得」か十分調べなければなりません。それとともにお客様の「保障」に対する考え方も調べておかなくてはなりません。保障重視か満期ももらいたいか、万が一に対して、完璧に備えていないと気がすまないタイプか、そうでないか(特に、建更の場合)

それによって、お客様にとっての「得」感が違ってきますので・・・。

実際、「得する話」といいますが、必ずしも得する側面だけではないので、これもハッタリです。こういうことを平気で言えるようになれば、「一人前」となるのでしょうか?。

それにしてもこの「玄関をまたぐ苦痛」があるということは、プロに徹しきれない弱さなのかも知れません。JA職員が「共済推進のプロ」に徹っすることの是非は別として。

<写真は満開のサクラのその下に咲く菜の花です。5/3朝大潟村で撮影>


<今、職場では ②>

先日、秋田県南の農協労組の学習会に参加した。20〜30分話をして、それから、「楽しい」懇親会。この中で若い人との話がうれしい。

22歳自動車整備(男)

 「母が病気で倒れて、家族の毎晩の食事の支度を私がやっている。洗濯もする。だから、残業なんて、簡単に出来ない。整備服も毎日洗濯しないともたないのだが、二日に一回でガマンしている。

入りたてで、いろいろ差っぴかれ手取り、12万弱。ボーナスも無いので厳しい。だけど、5時に帰れるのは、労組があるおかげだと思う。」

21歳、営農指導員 
 
「肩書きは、営農指導員だが、今は使いッ走り、といったところ。営農指導員として一人前になるのは、10年かかるといわれた。農家から、信用される、頼られる営農指導員になりたい。

口では指導重視といわれているが、実際は行政の下請けといわれている。農協は農家が主人公だから、あくまでも農家の立場を貫きたい。」


 酒の中での会話。私もこういうときがあった。元気をもらった。ありがとう。