連休中の農作業(2)/LAの気持ち

耕起作業と私のトラクターとロータリー

耕起作業

今日、午前中はメーデーに参加し、午後から耕起作業です。トラクターが二軒で協同保有なので、今日と明日の午前中で、作業を終わらせねばなりません。今日は予想に反して。最高気温が20度とあったかい気候となりました。そのため、我が家のサクラは本日満開宣言を発しました
 
 耕起とは、昨日も若干説明しましたが、田んぼの表面を約10センチほど掘り起こすことです。それは、田んぼを泥んこにして、田植え作業が出来るようにするための最初の田んぼでの作業なのです。


 その作業は、通常トラクターを使用します。トラクター後部にロータリーというアタッチメントをつけて、ロータリーの歯を回転させることで掘り起こします。写真を見ればわかるように、その歯はエル字型に湾曲しています。この次の作業である「代掻き」のロータリーはこの歯の形がまるで違います。それは、代掻き作業との目的の相違から発しています。(代掻きのことは後日アップします)


 ちなみに、トラクターはその馬力にもよりますが200万〜300万、ロータリーが40万〜50万します。80メートル×25メートルの20アールの田んぼで約一時間かかります。

 強度の振動があるトラクターに4時間半運転したおかげで、腰がパンパンと張っています。明日、もう半日の作業です。腰が痛いなんていってられません。


 ちなみに、トラクターの横にはカラスが二羽離れませんでした。耕起作業によって、土の中のケラなどの虫があわてて、出てきます。それを捕食しているのです。カラスから感謝状をもらわなければなりません。



LAの気持ち

 良子さん〜LAになって一番いやというか、つらいのは、夜の7時、8時頃、見知らぬ農      家を尋ねて、そしてその玄関のドアを開ける瞬間。本当にいやだ


 隆夫君〜本当だ。共済の推進を誰も快く思っていない。それでもお客様のためになるのか     ならないのかわからないまま、推進しなければならない。口八丁、手八丁        で・・・。「共済の推進に来ました」という言うと、いい顔する人は誰一人いない・・・。そのプレッシャーは     大変なものだ。


 佳代子さん〜わかるわかる・・・・。だから私は「共済       の推進にきました」とは絶対いわない」 お宅の○○さんに得する       情報があるんです。チョット話を聞いていただけませんか? と切り出しま       す。お客様が、興味あるような素振りをしたらしめたもの・・・。


 良子さん〜そんな簡単に得するような情報ってあるの。「転換」「転換」(転換というの      は、今の保険を下取りして、新たな保険に加入すること)ばかりで、その転換      も本当にお客様のためになるかはわからない。それでも実績になるんだか        ら・・・。プラスの部分ばっかり一生懸命説      明して、マイナスの部分は小声で言ってしまう。そうすると、契約を      取りたいという気持ちがお客様に伝わって、雰囲気が・・・・。


隆夫君〜そう考えると・・・・。もう、訪問するお客さんなんていなくなるよ。転換って要    するに、予定利率が高い契約を解約して、それが低い契約に「転換」することだか    ら、儲けるのは、全共連だけだよ。我々は    実績になるから進めているようなもんだ。


佳代子さん〜おいおい、それだけじゃないでしょ、「転換」だってよいところもあるんだ       よ。掛け金も安くなるし、保障も充実するし・・・。要するに、いいこと悪いことすべてを説明して、契約するか、      しないかはお客さまが決めること、お客様が判断できる材料を提供するのが、      私たちの役目・・・。


良子さん〜だけどもね〜。毎週毎週、実績報告して、数字     に追われて、これから一年どうすればいいの。クチベタな私がお客様に     何を言えばいいの・・・・。


隆夫君〜おいおい、誰がクチベタだって、笑っちゃうぞ〜。


J A職員は、長年農家のためになる仕事が、職員の仕事だと、すべては農家のために・・・、といわれ続けてきた、ところが、現在、農家のためじゃなくて、JAのために・・・という雰囲気が急速に広まっている。経営者からも「組合員のために、というよりあなた方の職場を守るために頑張った方がいいのじゃない?」と団体交渉で何度も言われた。そのジレンマが職員を苦しめている。

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