「不祥事問題」第二回

ビニールハウス内に並べられた育苗箱

今日の画像

 昨日、一昨日に公開した写真の苗は、ハウス内でこのように並べられています。10アール当たり22〜25枚程度必要です。私は約2ha植え付けしていますので、今年は400枚つくりました。これを一枚ずつ中腰で並べていくのは、結構大変な作業なのです。翌日は間違いなく腰痛になります。








「不祥事問題第二回」

 「出来心」を誘発した原因は?

ところが、広域合併してからはどうだろう。年収はほとんどの職員は100万円以上減収になった。仕事もボトムアップはなくなり、トップダウンで現場の声が経営者に届かなくなった。上からは実績を挙げろ、と数字だけの判断がまかり通った。農家の要望に応えるより、経営者の要求に応えることが優先された。具体的な実績を挙げる方法の提起はほとんどなく、ただの尻たたきだけの世界であった。

 農家あっての農協が、農協あっての農家になってしまった。「逃げる農家、追う農協」という言葉さえきかれるようになった。このような中で地域の集まりでは農協の悪口がサンザン言われた。職員は悪くはないのに批判の矢面に立たされた。これまで築き上げてきた農協職員としてのプライドが切り刻まれた。仕事に対するやりがい、自尊心も傷つけられてきた。

 それが、「出来心」を誘発してもおかしくはない。このようなことが、不祥事の原因の一端だとしたら、監査や検査の強化のみではこれらをなくすことは無理であるということは容易に理解できるであろう。
<続く>