現場職員発、「何故、JAの不祥事はなくならないか。」

緑化して玉露を抱える・・

今日の農作業
白く発芽した苗が、一日でこんなに「緑化」しました。






今日から3日にわたって、JAの不祥事について問題提起をします

<第1回>
 農協に不祥事というものが発生してから久しい。そしてそれが止むこともなく、発生し続けている。全国的には年間約360件(平成17年の全中の調査結果)、つまり一日一件程度の割合で発生しているという。県内においても17年には8件発生していて本年になっても発生している。これを少ないと思うか多いと思うかは別として歓迎されたことではない。この事態をどのように理解すればよいか。現場の農協職員としては本当に腹立たしいのは私だけではないだろう。このような中で、どれだけ効果があるかは別としても頻繁に発生する不祥事をなくすための問題提起をしたい。


 まず、第一に農協の「不祥事」の特徴は、手口としては単純で金額もせいぜい数百万の「少額」であることと。そしてこれが「頻繁」化したのは広域合併が完成して以後であるということ、が挙げられる。広域合併前もなかったわけではないが、このような社会問題化はしてはいなかった。

 農協の事業とは、いわゆる地域密着型である。つまり仕事が職住一致の形態で職員と農家組合員の地域における信頼関係がその原点を形成している。集落の会合であれ、PTAの集まりであれ、青年会の集会であれ、農協職員は常にその肩書きを背負って職員としての対応を迫られてきた。そして、その対応をしてこそ信頼が生まれ、農協が地域密着といわれる土台を形成してきた。その地域農家の要望に応えることが農協職員のプライドだったし、農家組合員に喜ばれ、仕事のやりがいに繋がって待遇にも反映されてきた。<続く>