三種町議会傍聴記その1

 先の「敗戦記」では、「負け犬の遠吠え」として、「議会を注視していく」として締めくくったが恥ずかしながら、今まで町議会を一度も傍聴したことはなかった。これはヤバイことを書いたと思った。町議会傍聴とは初めてのことで、興味津々であったが、「あいつ傍聴してまた何かおっぱじめるんじゃないか」と思われはしないかと「人目」に気を使う柄ではないが不安はあった。私は本来小心者なのかもしれない。

 先の町議会選挙で議員の役割は、「町政のチェック」「政策の提起」「住民運動の牽引」の3点である、と訴えてきた。その最たる舞台は町議会である。そこで何をアピールするか、また、できるかが議員としての評価のポイントとなる。その観点から、6月12日から開催された通称「6月議会」を見て見たい。

 先にも述べたように、初めてなので議会というものがどのような構成で、どのような運営をしているかもわからない。新聞とかで大雑把な把握はしているが「傍聴」を具体的にどうするかもわからない。友人に聞いたところ、「ただ行けばいいんだ」と簡単な返事。とにかく役場の議場に行ってみることにした。そうすると議場前に受付簿があって、そこに住所氏名かいて、その隣に議案書等の資料があってそれを一通りもらって、傍聴席についた。「傍聴人は少ないよ」と当初聞いていたが、今回はなんと20名近くはいたか、満杯で奥に行かなければ座れない状況。掻き分けてようやく最奥で座ることが出来た。旧知の記者に「いつもこんなんですか?」と尋ねると「いや、今日だけですよ」とのこと。これは午後になってから理解できた。

 とりあえず、新町長の所信表明と議員の一般質問を注視することにした。新町長の所信表明は、その資質は役人の書いた原稿を棒読みするか、それとも自分の言葉で語っているかで判断できる。結論的にはわからなかった。何が自分の言葉で、何が「借り物」の言葉なのか判断できなかった。「融和と一体化」「対話と協調」とか「現場重視」「選択と集中」などの言葉は並ぶが、それは「政治家の言葉」と思えてならなかった。最初の議会でそれはやむをえないと思えなくもないのだが、実際の町政にどのように体言されるのかに尽きる。続いて、行政報告が行われたが、それは恐らく幹部職員の書いた原稿を読むだけだとは思うんだが、ちょっと気になったことがあった。「ふるさと納税」についての報告である。町長はふるさと納税額が減少傾向にあるのを「寄付金の分散が原因」としたが、これには私は納得がいかない。初年度に1億円程度あったのが、現在54百万円程度に落ち込んでいる。これは寄付先の分散の問題ではない。では他の市町村も落ち込んだのか、町のコンセプトが曖昧だからと思っている。この件については、後日紙面を借りて私の意見を述べて見たい。(続く)
(暑いので、涼しくなる写真を貼り付けました)