<椎茸作業・・・・研修(一)・・・>

<椎茸作業・・・・研修(一)・・・>

 約5ヵ月間ブログを更新しませんでした。この間いろいろなことがあり、そしてまた椎茸作業やグリーンツーリズム、それに「農地・水」の活動、食農フォーラム・・・・にっちもさっちもいかない状態でした。いわゆる「精神的余裕」がなかったということでしょう。じゃ、今精神的余裕があるかといえば、『ある』なんて言えないんだが・・・・
 
 そんなことはどうでもいいとして、今日は「ジャンボ会」の研修について報告します。このジャンボ会については昨年か一昨年アップしたと思いますが、それを参考にしてもらえれば幸いですが、今回の研修は一味違うといえます。結論からいえば、私としては最高に勉強になった研修だったからです。



 前からも何回か述べてきましたが、私の原木椎茸の栽培方法は、同じ原木でも違うということです。菌床栽培は野菜でいえば「水耕栽培」に例えることができます。ですから原木栽培と明確な違いがあるのですが、原木栽培の中でもいわゆる「旬」の茸と年中出回る「周年栽培」の茸とはその質感や味が全く違います。


旬」の茸は原木の中に「芽」が出来ます。専門用語では「原基」というのですが、その時期が8月下旬から9月にかけてです。その芽が、10月から翌年の4月までに発芽し収穫になります。周年栽培の場合は1カ月サイクルで目を作り発芽し、収穫となるのです。簡単にいえば促成栽培といったところでしょうか。ですから、周年栽培の場合は年に5回から6回程度収穫します。原木もせいぜい2年で廃木となります。
 

私の場合は、夏に発生する茸はその周年栽培なのですが、10月以降は「旬」の茸に変わります。これは自然に逆らわないように時間をかけて原木から茸へ養分を蓄えますので、年に2〜3回程度の発生です。3年目以降の原木は年に1回の収穫となります。耐用年数も6〜7年となります。


 前置きが長くなりましたが、その旬の茸の芽が9月頃出来ますので、それがどのように出来ているかによって豊作か不作かが決まるのです。自分がどんなに一生懸命やっても他人との比較をしないと自分の力量がわかりません。同業者の作り方を学ばないと進歩もないのです。


今回の研修は、他の人がどのようにその芽、原基を作っているか見る機会でした。どのように見るかといえば、ホダ木の樹皮を全部剥がしてその中に芽がどのくらい出来ているか、そしてその芽の大きさがどうであるかを比較するのです


<写真は樹皮を剥がして赤丸でチェックしたのが「芽」です。>