きょうの農作業 <除草剤散布>/農林中金という怪物

ブナの新緑、昨年の5月(水沢ブナの森

今日の農作業

 動墳を背負って「一発剤」を散布。180aに一キロ剤を20キロ散布。問題は、一つ目、「カナ」。


昨日の夜の雨で今朝田んぼに行ったら、「カナ」がきれいに消えていた。やったと思った。今日中に散布すれば何とかうまく行くと思った。ところが甘かった。

15時頃、作業のために田んぼに。ところが朝あんなにきれいに消えていた「カナ」がすでに田んぼに大発生している。天気がよく、気温も22度まで上がったためだ。驚いた。こんなに早く発生するものかと・・・。20年近く田んぼを見てきたが、初めての経験。うかつだった。


二つ目。20㌔の細粒を180aの田んぼにいかに均平に散布するかである。風の計算、歩く速さとの兼ね合い、動墳のスロットの開閉、これを経験則でやるしかない。うまく行けば神業。だけどうまくやらねば、雑草を消せない。


疲れた、肩、背中、腰がパンパン。汗でメガネが曇ってやりにくかったが、結果はうまく行った。約2時間かかった。西風が強かったので、これをうまく利用できた。後は、3〜4日間、水深を3〜4㎝に保つことだ。昨年より一週間早い散布だ。



農林中金という怪物


単協の上部機関が信連から、農林中金にかわった。単協にとっては今まで以上のプレッシャ−となった。


その一。中金の担当者が予告無く、支店を訪問し、接客態度、表示、挨拶の仕方をチェックし、それを点数化する。支店長のあわてる様子がおかしい。


そのニ不良債権の回収実績のチェック。不良債権率を10・5%まで下げろとの不可能な「命令」に、その計画書という「作文」を作る羽目になった。


その三。不祥事がでないようにと「コンプライアンスマニュアル」をつくった。50ページ近くあるマニュアル。誰も読む職員はいない。アリバイづくりの作業ばっかり。


その四。5月の進発式で中金業務課長が挨拶した。とにかく、JAの収益を出さなければ他金融機関との競争に負けると。パイを大きくする(農業振興する)話は全く無く、その発想は農協ではなくなった。


その五自己資本率を8%以上にしないと、「JAバンク」から除外すると。「JAバンク加盟のルール」を勝手に押し付けてきた。経営者は、この「印籠」を盾に労働分配率、と労働生産性を声高に言及するようになった。どちらが経営者なのか・・・。


その六。信用部門での収益を他部門(販売や購買)で運用するのはまかりならんと、きた。それでコメの前渡金に金利がついた。購買の貸越も11月まで無利息だが、おそらく、金利がつくのでは・・・。「信用農協」になってしまった。