<ブログ雑記・・・下北紀行(三)・・・>

尻屋岬の海岸風景です

 <ブログ雑記・・・下北紀行(三)・・・>



 軽快に対向車もほとんどいない道路を飛ばしていると、海岸沿いは建設ラッシュである道路建設などの公共事業は削減されているし、何の建設かと思ったら原発である。


いわゆる関根浜原発というものらしい。だからそこに通じる道路も良いはずだ。これによって地元の土建業者は相当な景気のはず。下北半島イコール「みすぼらしい漁村」というイメージがいっぺんに吹っ飛んだ。


 それは、この関根浜だけではない。大畑から大間にかけてもそうである。ご存知の通り、大間は「マグロ」で有名になった。大間のマグロは日本一という評判がしみわたっている。おまけに、本州最北端である。平日でも観光バスがひっきりなしに行き来している。一大観光地といっても差し支えない。


 大間はそれだけではない。ここにも原発が建設されようとしているのである。これで、景気が悪くなるなんて考えられない。下北はいずれ原発の「核のゴミ捨て場」になるんじゃないかと思う原発は安全だ、安全だ、というが、この世界に100%の安全なんて科学的には論外である。まさに神話である。


原発は火事とか交通事故と違って一度放射能事故が起きるとそれが何十年、何百年と後世に影響する。だから、「核のゴミ」の処理技術が確立してからでないと人類とは共存はできない代物なのである。目先の利益に目を奪われた人間のなせるわざなのだろう。


 大間からは、仏ヶ浦経由で脇野沢に向った。この338号線はまさに崖プチを走るといっても差し支えない。30年前に来たことがあるが、そのときはまさに「林道」であった。木々の間から真下に陸奥湾を見下ろしていた。今は、二車線の国道である。



確かに上ったり下ったりは代わらないのだが、ところどころに眺望台があり陸奥湾が一望できる。この中間点にあるのが仏ヶ浦である。昔一度そこまで降りて行った事はあるが、今は私の膝が言うことを聞かない。上るのはいいのだが下りは本当にきつい。


年といわれればその通りなのだが、せっかく治ってきたこの足を再度悪化させたら、またしばらく大変になる。国道の脇の展望台で我慢することにした。その展望台では、下の海まで降りていってきた老夫婦がいて、上ってくるのに大変だったとまだハアハア息をあげていた。


「大変だけど、一度は見ておく価値があるよ・・・」と。その通りである。この仏ヶ浦は下まで降りていく価値はある。この膝がいうことを利けば・・・・


 仏ヶ浦を過ぎても相変わらずのクネクネ国道であるが、一応は「海峡ライン」という名前が付いている。向かいには、津軽半島が見える。今日は脇野沢から津軽半島蟹田へのフェリーに乗る予定でいた。


脇野沢というのは「北限の猿」で有名である。特別天然記念物になっているのだが、その道の駅に「野猿公園」がある。動物園のサル山とそんなには違わないのだが、ここまで来たからには一度見ておこう思って、200円出して入園した。子供猿もいて結構面白かったが、これがまずかった